世界遺産/ヨーロッパの世界遺産

シャルトル大聖堂:フランスが誇るゴシック建築の傑作(5ページ目)

深い森を思わせるゴシックの荘厳な空間に舞い降りる青い光。この不思議な光をもたらすステンドグラスは再現不能といわれ、人々はその奇跡的な青を「シャルトル・ブルー」と称賛した。今回はゴシック建築の基礎知識と共に、パリから1時間で訪れることができる世界遺産「シャルトル大聖堂」の見所・観光情報・歴史を紹介する。

長谷川 大

執筆者:長谷川 大

世界遺産ガイド

シャルトル大聖堂への道

クリアストーリー、トリフォリウム、アーケード

上部のステンドグラス部分がクリアストーリー(高窓)、その下の柱廊がトリフォリウム、下部がアーケード。ゴシック建築の基本的な構造だ

■エアー&ツアー情報
シャルトルへの起点となるパリへはエールフランス、ANA、JALが成田、関西各国際空港から直行便を出しているほか、ソウルなどを経由する様々な便がある。格安航空券で8万円前後から。ツアーは6日間12万円前後から。

シャルトルへはパリのモンパルナス駅から急行で1時間未満、普通でも70分程度。パリにはシャルトルへの現地ツアーもたくさんあるので現地の旅行代理店も上手に利用してみよう。

■周辺の世界遺産

シャルトル大聖堂の他にも、パリ近郊のいわゆるイル=ド=フランス地区には多数の世界遺産がある。

まず、パリの中央部に「パリのセーヌ河岸」、パリの主要駅から15~30分程度でアクセスできる「ベルサイユ宮殿」と「ル・コルビュジエの建築作品 - 近代建築運動への顕著な貢献」登録のサヴォア邸、パリのリヨン駅から45分程度の「フォンテーヌブローの宮殿と庭園」がある。

片道1~3時間ほどで「シャルトル大聖堂」「中世市場都市プロヴァンス」「ランスのノートル・ダム大聖堂、サン・レミ旧大修道院及びトー宮殿」「シュリー・シュル・ロワールとシャロンヌ間のロワール渓谷」「ブールジュ大聖堂」「ル・アーヴル、オーギュスト・ペレによる再建都市」などにも行ける。「モンサンミッシェルとその湾」は4時間以上かかる。

シャルトル大聖堂のベストシーズン

シャルトル大聖堂の威容

左右非対称なのに安定した威容を誇るシャルトル大聖堂

パリの季節は東京とほぼ同じ。東京に比べて全体的にやや気温が低いが、服装は日本と同じで大丈夫。夏の平均最高気温は25度前後、冬の平均最低気温は-5度前後。降水量は少なく、1年を通じて東京の冬程度。雨季などを気にする必要はない。

シャルトル自体は訪れる時期による差はあまりないが、大聖堂なのでキリスト教関係の祝祭日には大きなイベントが開催される。

世界遺産基本データ&リンク

内陣の奥の後陣

内陣の奥の後陣と、後陣に設置された「聖母被昇天」像

【世界遺産基本データ】
登録名称:シャルトル大聖堂
Chartres Cathedral
国名:フランス
登録年と登録基準:1979年、文化遺産(i)(ii)(iv)

【関連サイト】

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