韓国の老舗参鶏湯専門店の味が東京でも味わえる!
ソウル在住の韓国人なら知らない人はいないといわれる、老舗の参鶏湯専門店「高麗参鶏湯(コリョサムゲタン)」の姉妹店が、2005年11月、六本木にオープンした。
その名も、韓国語で“ひとつ”を意味する
「HANN(ハン)」。韓国と日本が心をひとつにして、という想いを込められているそうだ。
「高麗参鶏湯(コリョサムゲタン)」は、創業1960年、韓国で初めて参鶏湯を出した店。現在でもその伝統の味はしっかりと受け継がれ、連日大盛況のよう。
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韓国の家具と雑貨で統一された清潔感のある店内。六本木「HANN」のオーナーが、韓国で参鶏湯専門店を何店も食べ歩いたなかで、この店の味が一番気に入り、何とか日本でこの味を広めたいという想いから、数ヶ月にわたって直接交渉。ついにオーナーの熱意が伝わり、韓国伝統の味を教えてもらえることになったとか。
とはいえ、老舗の味を再現するのはそう容易なことではない。現在「HANN」で腕をふるう韓国人が、「高麗参鶏湯」で6ヶ月間以上修行し、その味を習得。使っている食材の仕入れ元にもオーナーとともに足を運び、本店の味を再現できるように食材にもこだわった。そして努力の甲斐があり、やっと東京・六本木に姉妹店をオープンするに至ったというわけだ。
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店内奥には、韓国の古きよきものがセンスよく飾られている。「HANN」では、韓国の店同様、鶏は“ウンチュ”と呼ばれる孵化して49日目のオスを使っている。脂がのりすぎず、長時間煮込んでもしっとりとしているため、参鶏湯には最適な鶏なのだとか。
そして、参鶏湯の“サム(参)”を意味する高麗人参は、大きすぎず小さすぎない4年ものだけを使い、また鶏肉特有の臭みをとるために、独自の食材を数種類加えて仕上げている。何をいれているのかは、もちろん企業秘密ですって。(まぁそれはそうですよね)。
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昔、韓国で愛用されていた枕の側面の刺繍がずらり。参鶏湯は、店によって煮込み具合はさまざま。骨まで食べられるほど柔らかく煮込んでいるところもあるけれど、この店では鶏肉のぷりっとした食感と旨みを残すため、煮込みすぎない。
食べてみると、なるほど納得。確かに鶏肉は弾力があってジューシー。全体的にあっさりとしているけれど、その味わいはじつに滋味深い。食べすすむうちに体全体がぽかぽかしてきて、体の隅々まで滋養がしみわたっていくのが感じられる。
ただ、私が食べたときは塩味が少し強いように感じた。
本来、韓国では鶏肉の中央にスプーン(スッカラ)をさし、もち米をくずして、好みで塩、こしょうを加えて食べるので、基本的にベースの塩味は弱め。
鶏肉がおいしいだけに、これは惜しいなぁとおもったので、そのことをお店のかたに伝えると、
「じつは韓国の店では塩を弱めにしているのですが、ここでは少し効かせてみました。でも塩が少し強すぎましたか。この間もお客様にそのようにいわれましたので、調整してみます」とおっしゃっていた。
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参鶏湯を頼むとついてくる自家製キムチ。個性的な味だ。オープンしてわずか3ヵ月ちょっと。味もだが、メニューのラインナップや店内のレイアウトなど、お客様の声を聞き、もっと韓国の文化を楽しんでもらえるように、現在試行錯誤中なのだとか。といっても、味に関しては微調整程度。水、塩、もち米は日本のものをつかっているため、そのへんの調整だけ。
店の雰囲気はエントランスからしてスタイリッシュ。今後、個室を作ることも考えているようなので、いろいろな使い方ができる店だと思う。
「HANN(ひとつ)」。店名の意味とおり、“韓国と日本がひとつになって”という想いがお店の方をはじめ、さまざまな点でひしひしと伝わってくる。この店はこれからもっとおもしろくなる。そんなふうに感じた。
まずは、不老長寿、滋養強壮、美容にも効果的な韓国の究極の味、「高麗サムゲタン」を食べに、ふらりと立ち寄ってみてはいかがだろうか。日常の食事で体調を整えるという、韓国料理のよさを実感していただけると思う。
<そのほかの注目メニュー>
・チョンウォンスンドゥブ(豆腐チゲ)・・・参鶏湯と同じく、韓国の有名店の味を再現した看板板メニュー
・特製高麗人参酒・・・高麗人参と5種類の漢方薬を漬け込んだ自家健康酒
・五香豚足(数量限定)・・・韓国の店から秘伝のタレをもらいつぎ足して煮込んだもの
詳しいメニューはコチラ↓をどうぞ!
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お洒落なエントランス。■「HANN(ハン)」
所在地:港区六本木7-14-4
TEL:03-5411-2971
営業時間:月~金 11:30~14:30/17:30~23:30(23:00LO)
土・祝 17:30~23:30(23:00LO)
定休日:日曜
交通・アクセス:東京メトロ日比谷線六本木駅または都営地下鉄大江戸線六本木駅よ
り徒歩約5分
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HP:HANN(ハン)
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