ぺぺスープ。マトンまたは牛の胃を煮込んだピリ辛スープ。黒こしょうと唐辛子が味の決め手。カラバッシュは、2005年11月、アフリカにこだわる旅行会社がオープンした。関係者の紹介でオープン早々来店し、以前こちらのテレビ番組でも紹介したこともあったが、当時はメニューと味がまだ試行錯誤中ということだったので、ここで取り上げるのはしばらく控えていた。ところが、最近来店したところ、メニューが増え、さらに味も楽しめる素敵な店になっていたので、今回紹介することにした。「アフリカのお母さんの味をなるべく再現しています」と、お店の方がおっしゃるとおり、料理はどれも素朴で心温まるものばかり。化学調味料は極力使わず、西アフリカ諸国特有のこってりとした“パームオイル”をほとんど使っていないため、意外にあっさりしている。この地域は気温が高いこともあり、辛い料理が多いのだが、この店では日本と現地の気候の違いを考えて辛さは控えめにしているようである。じつは、料理を作っている西アフリカ出身の料理人は、もともと辛すぎる料理がちょっとニガテで、日本で生活するようになったら、ますますダメになってしまったので、この店では本国に比べて辛さを抑えているのだそうだ。(笑)エグシスープ&フーフー。エグシといわれる種をすり潰したもの、干し魚などを加えたナイジェリアの家庭料理。メニューは、サラダも少しあるけれど、基本的に芋、バナナ、肉、魚系が中心。おつまみからメイン、デザートまで、どの料理も結構ボリュームがある。西アフリカでは、ヤム芋を餅状についた“フーフー”やご飯、クスクスなどに煮込み料理をかけて、手で食べる料理がとにかく多い。だから当然、この店でもメイン料理(主食)の数は多め。この店へ行ったら、あまり細かいことは考えず、とにかくおもいっきりアフロな風土感を堪能するべし!ボリュームたっぷりのメイン料理を何種類か食べて、大勢でワイワイと。この店ではこんな楽しみ方が向いている。さてさて、料理の他にお酒の話もしておかなくては。次のページではおすすめのアフリカのお酒をご紹介!前のページへ123次のページへ