韓国には日本に負けないくらい多種類の鍋があり、入れる材料や味つけによって細かく分類されている。韓国人にとって鍋料理は郷土料理なので、突き詰めるとそれはもう莫大な数だ。そこで、日本の韓国料理店のメニューに載っている程度の分類で、鍋について少し触れてみようと思う。

韓国鍋のチゲとチョンゴル(ジョンゴル)の違いって?

韓国鍋は大きく(大きくを強調したい)分けてチゲ、チョンゴルに分けられる。韓国語でチゲは“鍋”(~チゲ鍋というと、“鍋鍋”ということになる)、チョンゴルは“寄せ鍋”とか“すきやき”という意味。

■チゲ
チゲ
こんなふうに数種類のおかずと一緒に出されることが多い。ご飯をいれて食べる

基本的に、チゲは1人用の小さな鍋で具や汁がたっぷり入った、“タン(スープ)”より濃厚な味のもの。
野菜、豆腐、魚貝類、お肉類、キムチなどをいっぺんにいれて煮るのが特徴の、家庭的な料理。種類は味噌味、塩辛味、コチュジャン味、すまし風など数多い。チゲというと、すごく辛いイメージがあるけれど、あまり辛くないものも中にはある。
普通チゲにはご飯、キムチ類が数品つき、ご飯をいれてクッパのようにして食べるのが一般的。

■チョンゴル(ジョンゴル)
チゲ
“ブルナックチョンゴル(たことプルコギの鍋)”。牛肉とタコに野菜がたっぷりはいったコチュジャン(韓国甘辛みそ)ベースの鍋。

チョンゴルは、本来材料を別に準備しておいて、調理しながら食べる鍋。(しかし、日本の韓国料理店では鍋に具を全部のせてテーブルに出されることがほとんど。)
金属製の鍋に材料を入れながら食べる、宮廷料理の“神仙炉”という鍋に代表されるように、大きな鍋に彩りよく具が並べられることが多いので、チゲよりもボリューム感があって豪華。こちらのほうが日本でいうところの“鍋”のイメージに近いといえるかもしれない。
具は、カニ、タコ、貝などの魚介類、牛肉、内臓、鶏、豆腐などやジョンなど様々。3~4人でつついて食べるにはピッタリの鍋だ。



今回韓国鍋を2つに分けたが、カムジャタンのようにこの分類にあてはまらないものもたくさんある。また、新しい料理がどんどん増えていることで、この境界線があいまいになってきているようである。
わたしが韓国料理店に通うようになった当初は、チゲとチョンゴルの区別がいまひとつわからなくて混乱した。これをオーダーするときの目安のひとつとして捉えていただけたらと思う。

【 韓国鍋の美味しいお店 】
■ソラボル
■ドランドラン
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■新大久保の老舗『スンデ家』
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