心なごむ空間で、
大切なひとと贅沢な時間を過ごしたい
そんなときは神楽坂の路地裏、大人の隠れ家で疲れを癒してくれる韓国宮廷料理を・・・
神楽坂の料亭や老舗旅館がたちならぶ石畳の路地裏をはいっていくと、ひっそりとたたずむ一軒家のまえに小さな看板が。
そう、ここが今回ご紹介する大人の隠れ家、韓国料理店『 松の実 』
小さな看板がなければ通りすぎてしまいそうなほど、ひっそりとたたずむこのお店は、1日4組限定で韓国の宮廷料理を楽しませてくれるお店。
日本生まれのオーナーシェフ全 芳江さんの自宅の1階を利用したこのお店は、玄関をはいると時間がゆっくりと流れているような落ちついた雰囲気がひろがり、ふと知人宅に訪れたような気分に。
料理は5000円の定番のAコースと、リピーター向けにすこし辛みが加わったBコースの2コースのみ。(品数はともに9品)
医食同源にもとづいた料理は、どれも体に優しいものばかり。盛りつけも美しく、目でも楽しませてくれます。
これからご紹介する写真はAコースのもので、実際に料理がでてくる順番どおりになっています。
右は、からだにじんわりとしみいる、松の実粥
とても気さくで、料理とおなじやわらかい雰囲気をおもちの全さんに、いろいろとお話をお伺いしました。
●最初ドアをあけるときはすこしとまどってしまったのですが、玄関をはいったら知人の家に訪れているような気分になって、自然とくつろいでいました。
ホッと落ちつけるとても素敵な雰囲気のお店ですね。
ありがとうございます。みなさんにつくろいだ雰囲気の中でゆっくりとお料理を召し上がっていただけるのは、とても嬉しいことです。
雑菜(チャプチェ)。
はいっている具材を別々に炒めて味つけしているだけあって、とても繊細な味。
●韓国の宮廷料理に注目した理由をお聞かせ願えますか。
●韓国料理というと“ 辛い、とか焼肉をイメージされるかたが大半ですよね。でも、もともと韓国の料理というのは辛くなくて、野菜やからだによいといわれる松の実やごまなどの木の実をたくさんとり入れた、ヘルシーな料理なんです。
“辛い、焼肉イコール油っぽい”というイメージだけが先行してしまっているので、それがとても残念で・・・。
●そうですよね。もともとの韓国料理は辛くなくて、日本から唐辛子がはいってきてから、辛くなったといわれているんですものね。
そうなんですよ。すこしでもみなさんに、体の調子を整える食材をたくさんつかった、薬食同源にもとづく韓国の宮廷料理を知っていただきたいとおもって。
しっとりとしてモチっとした弾力の、チヂミ。
●お料理はコースのみということですが。
みなさんにも他の料理も、とかランチをやってほしいといわれるんですけどなかなか・・・。
仕込みにとても時間がかかるので、そこまで手がまわらないんです。自分に余裕がなくてあわただしく作るとそれなりの味になってしまいますし、食べにきてくださるかたのためにも手を抜かずに丁寧に作っていきたいんです。(笑)
煎の5種盛り合わせ。
とてもすてきな盛りつけで、おもわず見入ってしまうほど。
つぎのページでもすてきなお料理をたくさんご紹介。