新世代シェフを迎えた新生サクラ
店内からは「大阪城」も見えます。 |
ニューオータニ大阪の外観。 | こちらはレストランの個室。 |
前任のコルビ氏に代わって、新たにシェフに就任されたのは、東京ご出身で大阪は初めてと言われる小出裕之さん。1977年生まれの弱冠33歳の方です。しかし、その実力は2008年に丸1年間トゥールダルジャンパリ本店で腕を磨かれ、帰国後すぐにトゥールダルジャン東京のスーシェフに抜擢されたことから推して知るべしでしょう。実力を充分に培われたシェフが大切にされているのは「ひらめき」。同じ料理でも、その日手に入った想定外の食材を一瞬のひらめきで取り入れて「変奏曲」に仕立て、お客様を楽しませたいとのことです。
注) 2013年8月付けで小出シェフは「サクラ」を退任されました。当記事は執筆当時のものとなります。
ディナー時には大阪の夜景が愉しめるダイニング。 |
今の時期(初夏~夏)、アペリティフの頃はまだ暮れなずむ夕空ですが、食べ進むうちに夜のとばりが降りてきてビルの灯りが瞬き始め、しばし話が盛り上がってから、また外を見やると、ライトアップされた天守閣の向こうは煌めく「夜景」に早変わり。水都「大阪」の、昼から夜への移ろいをたっぷりと楽しめます。この「夜景」も「サクラ」における御馳走(魅力)の一つでしょう。
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