古都「金沢」で輝く新星店

街並。
場所は主計町の料亭街にあります。
幕末までの280余年間、加賀百万石の城下町であり続けた金沢。その間に育まれた独自の文化と風情は衣・食・住すべてにおいて、千年の都の京都人をも惹きつけてやみません。

中でも、市街の北をあたかも外堀のように流れる浅野川ほとりにある料亭街「主計町(かずえまち)」の、しっとりと濡れたような風情には、磁石に引き寄せられるように、金沢駅に着いたその日のうちに直行してしまう御仁も少なくない筈です。


貴船
「貴船」の外観。風情たっぷりです。
本日ご紹介するのは、その主計町の北の外れに2008年10月開店し、瞬く間にその実力で存在感を知らしめることになった珠玉の料理屋「御料理 貴船」です。

夜の帳が降りる頃、浅野川大橋のたもとから、街灯にほのかに照らされた川べりの石畳の路を、お茶屋街を左に見ながらそぞろ歩き、「中の橋」を過ぎてもうしばらく北に向かうと、左手にほんのりと灯りのともる町家が現れます。


貴船
まさに、この一言に尽きますね。
「御料理 貴船」と書かれた白い暖簾をくぐると、まずはパッと目に入る「一期一会」の短冊。ご主人の中川清一さんが、食べ手との出会いを格別に大切にされていることが伝わってきます。


内装。 テーブル席。
温かみのある店内。 個室は全部で4室あります。
琴の調べが流れる一階は、テーブル式の個室が2つ。お茶屋建築ならではの細い階段を上がった二階には座敷が2つあり、川沿いの通りに面した座敷からは浅野川の川面が見下ろせます。

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