三つ星レストラン「ル・ムーリス」
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レストラン「ル・ムーリス」の内装。(C)Le Meurice |
しかし、今日ご紹介するパリの三つ星レストラン「
レストラン・ル・ムーリス」は、古き佳きパリを愛する長年の顧客の期待を裏切らない、絢爛豪華なインテリアで迎えてくれますのでご安心ください。レストランのメイン・ダイニングルームの17世紀スタイルの装飾は、ヴェルサイユ宮殿の平和の間からインスピレーションを得て仕上げられたもの。テオフィル・ポワルポ(1848~1915)によって描かれた壁の絵画は、1907年のこのレストランのオープン当時からずっと変わることなくゲストを見守っています。
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シェフのヤニック・アレノ氏(C)Le Meurice |
100年以上の歴史を誇るこのレストランの味はもちろん、その当時に生きた歴代のシェフたちが、連綿と作り上げてきました。しかし現在のシェフである「
ヤニック・アレノ」ほどのスター・シェフは過去にいなかったと言えるのではないでしょうか。
2003年にル・ムーリスに着任したヤニック・アレノは、その斬新かつ大胆な料理で瞬く間に評判を上げ、赴任6ヶ月後にはミシュラン2つ星、2007年2月には38歳にして遂に念願の3つ星を自分自身とル・ムーリスにもたらしたのです。
1968年12月パリの北西ピュトーに生まれたシェフは現在41歳。今、パリに行くということは、ル・ムーリスの長き歴史の中で、脂の乗り切った現在の彼の料理に遭遇できるという、逃しがたい歴史的なチャンスでもあるわけです。
次のページでは、ヤニックの描き出す三つ星料理を紹介します。
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(C)Le Meurice |
※ヤニック・アレノはムーリスを退任されました。当記事はヤニック・アレノ時代の過去記事です。
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