「京都」と「パリ」

パリ。
京都の「鴨川」や「四条大橋」を思わせる「セーヌ川」に架かる美しい「橋」。
世界的な観光都市である「京都」が、世界で九ヵ国もの国々と姉妹都市(友情盟約都市含む)関係を結んでいる、という豆知識を御存知の方は、かなりの京都通。そして、そんな「京都」と姉妹都市関係にある都市の中でもっとも有名なのは、やはり「パリ」でしょう。「パリ」は「京都」と共通点も多い上に、どちらも長き歴史のある大観光都市でもあります。

そういえば、今年になって「フランス総領事館」が大阪から京都(左京区)に移転したニュースも話題になっていますが、ここに来て「京都」と「フランス」の関係は益々深いものになってきている印象を受けますね。

そこで今回、年に一度の食べ歩き「番外編」企画として考えたのが、「京都」と関係の深い友好都市「パリ」の三つ星レストラン特集! 去年の北海道編に続き、今年は「京都=パリ」の特別番外企画として、お送り致します。


大いなる歴史が紡ぐ、パラスホテルの今

パレスホテル。
豪華絢爛な内装は、パラスならでは。(C)Le Meurice
日本にはなくて、パリにしか存在しないホテル、それは「パラスホテル」(宮殿ホテル)。パリにはその歴史と伝統と格式において抜きん出た7軒のパラスホテルがあり、ル・ムーリス、リッツ、クリヨン、プラザアテネ、ブリストル、ジョルジュ・サンク、フーケッツ・バリエールが、その7軒です。

paris
チュイルリー公園側からの「ル・ムーリス」外観。(C)Le Meurice
その中でも1817年にシャルル・オーギュスタン・ムーリスさんが、英国からの上流階級旅行者を泊めるために作った旅籠に端を発する「Hotel Le Meurice(ル・ムーリス)」は、パリでも最古の歴史を誇るパラスホテル。目の前がチュイルリー公園というリヴォリ通りの現在の場所にあった1796年築の本物の宮殿を大改装し、移転・グランド・オープンしたのは1835年のことです。

ル・ムーリス
デラックス・スイートの一室。(C)Le Meurice
ヴィクトリア女王が1855年のパリ訪問時に滞在したり、チャイコフスキーがパリでコンサートを指揮した時の宿舎だったり、ウインザー公爵夫妻や各国元首たち、綺羅星のような芸術家・音楽家・映画スターたちがパリのレジデンスとして選んだパラス中のパラスなのです。1930年にココ・シャネルがル・ムーリスのサロンで開いた輝くばかりのレセプションは今でも語り草になっていますね。

ジュニアスイート。
ジュニア・スイートの一室。(C)Le Meurice
現在は160部屋あるル・ムーリスの主たるインテリアは、18世紀のルイ16世スタイルと、ナポレオン帝政スタイルのものですが、これまでにその長い歴史の中で計4回の大改装を行ってきました。

エントランス。
「ル・ムーリス」のエントランス。(C)Le Meurice
その中でも2007年から始まった最新の第4回目の大改装は、単にクラシックなインテリアの復元と最新の機能の追加に止まらず、パブリックスぺースのデザインが、これまでになく意表を突いたものとなり、パリ中の話題をさらっているのです。

ドーチェスター(Dorchester)。
ラウンジ「ル・ダリ」の内装。(C)Le Meurice
というのも、この改装はル・ムーリスのスイートで1年のうち1ヶ月は暮らしたという、シュール・レアリズムの巨匠「サルバドール・ダリ」の精神を、インダストリアル&インテリアデザイナーのフィリップ・スタルクの才能で具現させた、大胆でチャレンジ精神に満ちたものなのです。ここですべてをお見せすることはできませんが、レセプションやレストラン・ル・ダリのインテリアは他のパラスホテルが、あっと驚くようなアヴァン・ギャルドな遊び心に溢れています。これは是非とも、宿泊して体験していただきたいですね。



お風呂。
(C)Le Meurice