町家を活かしたリストランテ

外観1。 外観2。
   
木造建築の宿命とはいえ、昔ながらの町家が少しずつ、また少しずつ姿を消して行く京都。洛中を南北に走る堺町通もその例外ではありませんが、通りの幅が狭いおかげか、こじんまりした町家がそこここに残っており、今なお古き良き洛中の風情が感じられる貴重な通りとなっています。

そしてそんな密やかな通りにある築80年の町家を改装することで今に残してくれているのが、町家イタリアンの「リストランテ 美郷」。「Bar醸造庭」や「蜃気楼」など、町家を活かした店作りに定評がある(株)MASTERMINDが経営する一軒です。

居心地の良い店内

内装。
町家ならではの落ち着いた雰囲気。
昭和元年築の町家の造作をそのまま残し、ミント・グリーンの壁でイタリアンらしさをうまく匂わせた内装は、夜になるととってもムーディな空間となり、デートにはうってつけの雰囲気を醸し出すのです。

ジャズヴォーカルが静かに流れる店内で、京都ならではの中庭を眺めながら、おすすめコースをいただいていると、時間を止めてしまいたくなってしまうのは、おそらく私だけではないでしょう。

多種多様なイタリア郷土料理達

個室。
2階は個室とラウンジがあります。
この店のシェフは、元レプロットの毛利シェフで、今はこの店の料理長として全体の指揮をとられています。料理については、シェフの得意とされるエミリア・ロマーニャ州の郷土料理を中心に、スーシェフはフリウリ、他にもシチリア料理を得意とされるシェフがいるなど、ほぼイタリア全土の郷土料理をカバーできる体制となっているのが、この店を語る上で欠かせない魅力の一つ。

イタリア各地で修業されてきた精鋭が力を合わせて紡ぎ出される、本場仕込みのイタリアンを、ここ京都のど真ん中で味わえるのは嬉しい限りですね。

次ページでは、ディナーコースの全貌を御紹介します