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産褥期間に「わかめ」を薦める4つのワケ(2ページ目)

産褥ダイエットなどと称し、産後にダイエットする方も多いようですが、お産後1ヶ月は母体の回復を考え、しっかりバランスよく食べることが大切です。今回は産後に良い「わかめ」の栄養をご紹介。

川口 由美子

執筆者:川口 由美子

離乳食・幼児食・妊娠中の食事ガイド

わかめをオススメする4つのポイント

食物繊維とミネラルが豊富なわかめ
産後にわかめを食べると良いという考えは、韓国で言い伝えられています。ミネラルが豊富なので産褥期は毎日わかめを摂るよう。そのくらい栄養がいっぱい! その栄養をご紹介します。

1.骨づくりに役立つ
カルシウムも多く含み、カルシウムの吸収を助けるリンも含むので、母乳分泌などで失われがちなカルシウムを補うことができます。

2.精神の安定に作用
わかめに含まれる「ヨウ素(別名 ヨード)」は欠乏すると、精神異常、皮膚の乾燥やひび割れ、毛髪が傷んで薄くなるなどの症状が出るので、情緒が不安定になりがちだったり、毛髪が傷みがちになる出産後に積極的にとりたい栄養素です。産後の急激なホルモンバランスのくずれや体の疲れから、気分が沈みがちになります。産後うつの予防にも効果が期待できます。

3.便秘予防
食物繊維も豊富なので、便秘解消に役立ちます。産後は腹圧をかけにくく、便秘になりがちですが、わかめに含まれる食物繊維が排便を促します。

4.妊娠中毒症の後遺症予防
血圧降下作用のあるカリウムと、食物繊維の「アルギン酸」の働きもあり、余分なナトリウムを排出してくれ、妊娠中毒症の1つである高血圧を防ぎます。中毒症の後遺症として高血圧が心配される場合にも有効です。

このような効果がたくさんある「わかめ」産後にはたくさんとりたいですね。わかめのお味噌汁、酢の物などはいかがでしょう?

次回は、韓国で産後食や誕生日に食べられる「わかめスープ」についてお送りします。

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