自称「バカップル」なじゅん(ゴトウのことです)とあさこ(ダンナのことです)のパートナーシップについてお送りする「おまけコーナー」です。
第20回 NLGRの思い出
僕らは2001年3月から正式につきあいはじめました。
その年のGWに大阪で「switch」というHIV検査がセットになったコミュニティ・イベントがあり、二人で初めていっしょに旅行に行きました(僕は取材の仕事でしたが、同行してもらう感じで)。GTS featuring Melodie Sextonのライブで感涙し、ダンナは緊張しながら初めて検査を受けました。口下手なダンナが感激しながら「こんな経験ができて本当によかった。ありがとう」と言ってくれたことは、一生忘れません。
6月には名古屋で第1回のNLGRが開催され、名古屋にもいっしょに出かけました。イベント自体も手作り感やアットホームさが満載で、とてもよかったのですが、名古屋のゲイの人たちが作った『四角い夏』という映画を観て、人目もはばからず号泣してしまいました。その映画のいちばん感動的な場面で流れていたのが、屋良朝友さんの「ひばり」という歌でした(屋良さんがNLGRでずっとライブしているのはそういう意味もあります)
その年の8月には東京レズビアン&ゲイパレードがあり、二人ともスタッフとして働きました。大変だったけど、この大阪や名古屋の感動があったからこそ、がんばれたんじゃないかな、と思えます。
「switch」やNLGR、東京のパレード、レインボー祭り、札幌のパレード、映画祭、たくさんのクラブパーティ…二人で参加したイベントは数えきれません。そういうイベントの楽しさや感動を味わって、自分たちもイベントの作り手になって、地方にもそんな楽しさや感動を伝えたり。そういうあたたかな輪の中に入っていけたことが二人の絆を強くした気がします。それはきっと「僕と彼」だけの世界では生み出しえなかったこと。ゲイコミュニティのおかげです。
結婚式だけじゃなく、そういう意味でも、NLGRに感謝したいと思います。
と言いながら、ダンナはしばらく名古屋に行ってないので、来年は連れて行こうと画策中です。