第16回 「瞬間湯沸かし器」の取扱いについて
二人は最近、あまりケンカをしていません。
前は些細なことでケンカしてたんです。何ヶ月に1回とかのペースで。
今でも語り草になっているケンカは、2002年のお正月、パレードのビデオ(ボランティアスタッフの方たちにあげるもの)を編集しているときに勃発しました。某ドラァグクイーンのショーを30秒くらいにまとめるのに、どこをカットしてどう編集するかという方針をめぐって、二人の火花が散ったのです…その日はずっと口を聞かず、ひどいお正月になりました。(今じゃ笑い話ですけどね)
そんなふうに、ケンカしたり、(僕の素行の悪さのせいで)怒られたり、ということが今まで何度かありました。
ダンナは俗に言う「瞬間湯沸かし器」で、ふだんはおおらかなのですが、何かあるとカッと頭に血がのぼり、爆発します。昔はバーのママに食ってかかったり、胸ぐらつかんで「表に出ろ」とすごんだこともあったそうです。(実際に殴ったりはしていません)
不器用な「曲げられない男」は「瞬間湯沸かし器」でもあって、ますますもって典型的な昔気質の男性なのでした。
男女の夫婦の場合、夫が妻に暴力を振るうことが昔からあったと思います。
ウチも明らかにダンナのほうが腕っぷしが強く、僕のほうが「奥さん」的なので、「ジェンダーバランス」的にはそんなDVが起こっても不思議ではありません。が、殴られたことは一度もありません。
ダンナは確かに短気ではありますが、暴力は大嫌いなのです(そこは好き)
苦節9年、ようやくダンナを怒らせないための術を会得できたかな?という気がします(ダンナもダンナで、僕がどうなったら「不機嫌なガール」になるか、だいぶ心得ています)
おたがい無益な争いはやめて、心静かに暮らそうよと、そういう境地に達している今日この頃です。(どこかの国の話みたいですね)