セクシュアルマイノリティ・同性愛/ゲイライフ

オランダで同性結婚した日本人、龍児さん(5ページ目)

2001年、世界で初めて同性婚が認められたばかりのオランダで同性結婚したことをblogに書いて有名になった龍児さんにインタビューをさせていただきました。

後藤 純一

執筆者:後藤 純一

同性愛ガイド

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第16回 「瞬間湯沸かし器」の取扱いについて


二人は最近、あまりケンカをしていません。
前は些細なことでケンカしてたんです。何ヶ月に1回とかのペースで。

今でも語り草になっているケンカは、2002年のお正月、パレードのビデオ(ボランティアスタッフの方たちにあげるもの)を編集しているときに勃発しました。某ドラァグクイーンのショーを30秒くらいにまとめるのに、どこをカットしてどう編集するかという方針をめぐって、二人の火花が散ったのです…その日はずっと口を聞かず、ひどいお正月になりました。(今じゃ笑い話ですけどね)
 
そんなふうに、ケンカしたり、(僕の素行の悪さのせいで)怒られたり、ということが今まで何度かありました。
ダンナは俗に言う「瞬間湯沸かし器」で、ふだんはおおらかなのですが、何かあるとカッと頭に血がのぼり、爆発します。昔はバーのママに食ってかかったり、胸ぐらつかんで「表に出ろ」とすごんだこともあったそうです。(実際に殴ったりはしていません)

不器用な「曲げられない男」は「瞬間湯沸かし器」でもあって、ますますもって典型的な昔気質の男性なのでした。

男女の夫婦の場合、夫が妻に暴力を振るうことが昔からあったと思います。
ウチも明らかにダンナのほうが腕っぷしが強く、僕のほうが「奥さん」的なので、「ジェンダーバランス」的にはそんなDVが起こっても不思議ではありません。が、殴られたことは一度もありません。
ダンナは確かに短気ではありますが、暴力は大嫌いなのです(そこは好き)

苦節9年、ようやくダンナを怒らせないための術を会得できたかな?という気がします(ダンナもダンナで、僕がどうなったら「不機嫌なガール」になるか、だいぶ心得ています)
おたがい無益な争いはやめて、心静かに暮らそうよと、そういう境地に達している今日この頃です。(どこかの国の話みたいですね)
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