幸せな暮らし


龍児&ジャック
フランスとスペインの間にあるアンドラ公国のスキー場にて。ラブラブですね~

–– 今はジャックさんとどんな感じで暮らしていますか? 猫がいたり、オペラを観に行ったり、旅行に行ったり、 結婚記念日にはお祝いをしたり、とかいろいろ書かれていますが。

龍児:そうですね。恋人どうしでしたが、今は老夫婦みたいな感じで。子どもがいないから、猫が子どもみたいな感じですが。ご近所のつきあいもあるし、相手のご両親とか家族のつきあいもあって。blogを読んだ国際結婚してる女性の人たちが「うちも一緒」って共感してくれることもあって、面白い。

–– 老夫婦とおっしゃいましたが、今でもすごく仲よさそう。そこまで安定したつきあいになると、どんな感じでしょう?

龍児:家族ですね。いっしょにいるのが当たり前。安定した生活。平々凡々が幸せって最近わかってきました。

–– どんなとき、いちばん幸せを感じますか?

ジャック:毎日家に帰ってきたとき、相手がいることがいちばん幸せ。
龍児:僕のほうがちょっと帰りが遅いんですが、帰ってきたときに幸せを感じるそうです。たとえば僕が一人で出かけるときも、帰ってきたときにうれしく感じるそうです。

–– 本当にラブラブですね! お二人の間には、何か特別な、「ずっとこの人と添い遂げたい」みたいな思いがあったと思います。その決め手というか、長続きの秘訣は何だったのでしょう?

龍児:二人が出会う前は、それぞれにそれなりにいろんなことがありました。で、僕らは最初から話も合ったし、何かピンとくるものがあった。うまく言葉で言い表せないけど…ヒットするものがあった。
ジャック:2年の遠距離。その間、帰ってくるかどうか不安な時期があって。その時期を経験したのがよかった。実際に彼が戻ったとき、これからずっといっしょにいるだろうなと思った。龍児:確かにそうかもしれない。自分がまた外国で暮らしたかったっていうのもあるけど、彼といっしょに暮らそうという思いが強かった。ある意味、日本を捨ててまで。

–– ハードルを乗り越えたからこそ、なんですね。

龍児:今みたいに、メールとかスカイプとかもなかった時代で…。
ジャック:二人とも音楽が趣味で。
龍児:そこも決め手。彼が作ったテープを送ってくれて。おたがいに写真を送ったりとか。2年間そんなやりとりをしてた。難しかったからこそ、絆が深まったっていうのはあると思います。それがいちばんでしょう。

–– お手軽ではなく、距離があったからこそ、絆が強まったんですね。オランダって養子もできると思いますが、お子さんを育てようと思ったことは?

ジャック:子どもの代わりに猫がいる。というのは冗談としても、人生の中でいちばん欠けていたのは、子どもだと思う。子ども好きなので、親戚の子たちからも慕われていて、人気のあるおじさん。親じゃない分、甥や姪にもついつい甘く対応しちゃうから。でも、子育ては自分のものではなかった。
龍児:僕自身はそれほど子どもが得意ではないので、子どもを育てるっていうのは、僕のものでもないと思ってます。親のことを考えると、一人っ子なので、孫の顔を見せてあげられないこと、家が絶えてしまうことは申し訳ないと思ってます。かと言って、自分や相手を騙して女性と結婚して二重生活を送ることは耐えられなかった。それは自分の生き方ではない。

–– 周りのお友達もみんな結婚したり、子育てしたり?

龍児:ちゃんと結婚しているカップルも何組かはいる。ドメスティックパートナーの登録をしてる人もいるし(※オランダでは、ドメスティックパートナーの登録または結婚という選択ができます)
ジャック:前の結婚で子どもがいて、連れ子にして育ててるカップルもいる。そういう子育てをしてる人たちは家にいて、あまり飲みに出て来ないので、知り合うことが少ない。小さい子だともっと難しい。レズビアンカップルだと子育てしてる人たちはとても多い。

–– 子どもがいる家庭だと、あまり飲みに出たりせず、穏やかな暮らしになっていく?

龍児:わりとそう。僕らは外に出るのが好き。週末はアムステルダムに行って飲んだり、友達と食事したり、遊びに行ったり。家に呼び合ったり。来年は結婚10周年なので、盛大にパーティーでもやろうかと考えています。

–– おめでとうございます。その模様もきっとblogに。楽しみにしています。