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ミュージカル『グレイ・ガーデンズ』

鬼気迫る役柄をやらせたら日本一(北島マヤを演じられるのはこの人だけ)な女優・大竹しのぶが本領を発揮し、狂気を感じさせます。深く胸を打たれる、凄まじい舞台です。

後藤 純一

執筆者:後藤 純一

同性愛ガイド

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グレイ・ガーデンズ
大竹しのぶの凄まじい演技、そしてファッション、歌、ダンスに目が釘付けです!
2007年、トニー賞の主演女優賞、助演女優賞、衣装賞の3部門を獲ったブロードウェイ・ミュージカル『グレイ・ガーデンズ』が日本版で上演されることになり、巷で話題を呼んでいます。

鬼気迫る役柄をやらせたら日本一(北島マヤを演じられるのはこの人だけ)な女優、大竹しのぶ。その大竹しのぶが、本領を発揮し、狂気すら感じさせる演技を見せてくれる、しかも、歌まで歌ってくれる(ミュージカルなのです)、スゴい舞台です。草笛光子も素敵ですし、宮本亜門のさすがの演出も光っているのですが、やはりこれは、大竹しのぶありきの舞台です。目が釘付けです。興奮します。スタンディング・オベーションしたくなります。

この舞台は実話に基づいていて、戦前、まだゲイがゲイとして生きられなかった時代からスタートします。そのことを示唆するエピソードも盛り込まれています(ちなみに、脚本を書いたダグ・ライトはオープンリー・ゲイの方です)。が、スラングの意味に気づかず、スルーしてしまう方も多いと思います…。アメリカの社会や時代背景について多少の予備知識があるとグッと楽しみが増す舞台ですので、そういったところも解説しつつ、ゲイ的な見所を中心にご紹介したいと思います。

グレイ・ガーデンズ
日程:11月7日~12月6日
会場:シアタークリエ
原作:デイヴィット・メイスルズ、アルバート・メイスルズ、エレン・ホヴデ、マフィー・メイヤー、スーザン・フロムケによる映画「グレイ・ガーデンズ」
台本:ダグ・ライト
音楽:スコット・フランケル
作詞:マイケル・コリー
演出:宮本亜門
出演:大竹しのぶ、彩乃かなみ、川久保拓司、吉野圭吾、光枝明彦、草笛光子他
※時間、料金、チケットなどの詳細は、公式サイトをご覧ください
(残席僅かだそうですのでお早めに。できれば右寄りの席を取ることをオススメします)
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