アウトレイジ
トライベッカ国際映画祭のワールドプレミアで話題となり、一般の映画情報サイトでもニュースになってきた『OUTRAGE』。『ミルク』の次に観るべきゲイ映画として期待されていましたが、なにぶんカタい内容のドキュメンタリー作品ということで、日本での公開(配給)は難しいのでは…とあきらめかけていました。が、さすがは映画祭。見事にこの話題作を東京に持ってきました。本当に素晴らしい仕事だと思います。この話題作が日本語字幕付きで観られることに感謝しましょう。
ちなみに上の画像はアメリカのゲイ雑誌『out』が選ぶパワーゲイ50(カミングアウトして活躍している有名人で、最も影響力のある人物)の第1位に輝いた連邦上院議員、バーニー・フランク氏です。
<内容>
自身が同性愛者であることをひた隠しにしながら議員活動を続ける政治家「クローゼット議員」。彼らは、自らのセクシュアリティがバレるのを恐れ、LGBTの権利獲得運動に対し、ことごとく反対票を投じている。アメリカの大物議員の実名を挙げながら、彼らの偽善的な政治活動に次々とメスを入れていく。そして、ミルクとは全く逆方向に突っ走る彼らの精神的な背景に迫り、クローゼット議員の本質に迫る。次々と明らかにされる衝撃の事実に、あなたは耐えられるだろうか…
この愛の果てに
映画祭でも1999年に『愛しのスタンレイ』を上映しているサイモン・チュン監督の最新作。今年のベルリン国際映画祭でも上映され、香港に生きる孤独な若者たちを繊細なタッチで描いた話題作だそうです。愛とセックス、男娼と純愛、ドラッグとリハビリテーション…様々な境界線を卓越した感性で問いながら、観客を魅了します。この映画祭では数少ないアジア系作品ですので、アジアン・ボーイのSEXYさに触れたい方はぜひどうぞ。
<ストーリー>
母親に起こったある事件のせいで実家を出て、友人のサイラスと一緒に住み始めたミン。パーティや麻薬を気軽に楽しむサイラスに次第に影響を受け、いつしかミンも麻薬の誘惑に陥ってしまう。ある日、ミンが部屋でいつものように仲間と麻薬を楽しんでいると、突然、警察がやってきた。逮捕されたミンは、そのままキリスト教系の更正施設へ。そこでミンの指導役となったのが、ヘロイン中毒だったコン。教官からの信頼が厚い優等生で、優しく親切なコンに、ミンは心を許し二人は親友となる。やがて麻薬依存を克服し、施設から出たミンは、先にアパートを借りていたコンのもとに身を寄せる。ミン、コン、コンの恋人ヴィッキー。3人の奇妙な共同生活が始まった…。
トゥルー・ラブ?
大切なのは恋? それとも友情? どちらも大切! どうしたらいいの?
ゲイの都サンフランシスコでレズビアンの母親に育てられた女子高生トゥルーが、ゲイだらけの生活の中で友情と愛のいたばさみに悩み、自分に正直に生きることを学んでいくという作品。
主人公がゲイではなく、ゲイのために奮闘する女子高生という設定が斬新で、現代のカリフォルニアならではのステキさを予感させます。
<ストーリー>
レズビアンの母親を持つ16歳の女子高生トゥルーは、ゲイの都サンフランシスコから南カリフォルニアの保守的な町へ引っ越す。新しい高校になかなかなじめない彼女の唯一の友達は、フットボールのスター選手ロデルだけ。彼がゲイであることを隠していると知ったトゥルーは、ロデルのためにガールフレンドのふりをすることに。そして、大胆にも学内でゲイの同級生ウォルターと「ゲイ・ストレート同盟クラブ」を結成。そこで彼女は、ゲイのおじに育てられたというステキな青年、トレヴァーと出会い、恋に落ちる。ロデルとの友情と、トレヴァーへの愛情との間で悩むトゥルー。彼女は、本当の自分の気持ちと向き合い、家族から、人を愛することや自分に正直に生きることを学んでいく。そして、トゥルーが最後に出した答えとは…。