セクシュアルマイノリティ・同性愛/ゲイライフ

新年特別号「ああ正負の法則」

あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。一年の計は元旦にありと言いますが、今年一年、どのように過ごしていくのか、果たして幸せにやっていけるのか、いろいろ考えた方もいらっしゃるかと思います。今回は、そんな新年にふさわしい、神々しいあの方がお書きになった名著をご紹介したいと思います。

後藤 純一

執筆者:後藤 純一

同性愛ガイド

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美輪明宏

仏様のような微笑みを浮かべ、神々しいオーラを放ちつづける美輪様。世間では美輪様の画像を待ち受けにすると幸せになれるという「信仰」も(まさに現代の生き神様ですよね)

あけましておめでとうございます。昨年もありがとうございました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

みなさんきっと、年末は大掃除をして、年明けには初詣に行かれたことでしょう。中には着物を着た方もいらしたのでは?と思います。お正月は、(ゴトウのように)ふだん俗塵に塗れきっている人も「お正月くらいは」と襟を正し、心身を清め、新たな気持ちで年初に臨む、そんな機会だと思います。一言で言うと「ハレの日」ですよね。

一年の計は元旦にあり、と言いますが、今までと同じような生活を続けていくのか、今年は新たなことにチャレンジするのか、その心持ちによって、これから一年がぜんぜん違ったものになってくると思います。

ある方は、今年こそ彼氏を作るぞ!と決意を新たにしていることでしょう(初詣で「素敵な彼氏ができますように」とお願いをしたり)。ある方は、今年こそ筋トレをがんばってモテ筋BODYを手に入れるぞ!と意気込んでいることでしょう(早速ジムに行ってたりして)

ゴトウは今年45歳になります。四捨五入すると50です(ひー)。そろそろ地に足の着いた生活を…と戒める自分(ホワイトなんちゃら)と、そろそろ体力も衰えて遊んでもいられなくなるから今年はめいいっぱい遊ぶぞ!と思う自分(ブラックなんちゃら)がせめぎ合っています。

みなさんはゴトウの優柔不断さは見習わず、ぜひしっかりした目標を立ててください。夢に向かって邁進してください。今からでも遅くはありません。

以前、お正月に「祝いと呪い」というちょっと毛色の変わった記事をお送りしたことがありました。日本に生まれ育った人にとっては、お正月こそが最も宗教になじむ季節だと思い、お届けした次第です。

ぼくらのほとんどは、ふだん宗教というものを意識していません。お葬式や法事、お盆のお墓参りの時だけはお寺に行くけど、日常生活の心のありようや生き方としては、無宗教と言っていいと思います。

欧米でも今は毎週日曜に教会に行く人は少ないかもしれないけど、キリスト教の教え・価値観(貧しい者には施しなさいとか)は持っているし、何か困ったことがあれば教会に行って牧師さんや神父さんに相談したりします。また、アメリカ人であれば、たとえば自由と公正さ、法の下の平等を重んじる精神があります。

もちろん、日本の人たちも、昨年流行語となった「おもてなし」の精神や勤勉さ、ルール遵守といった美徳を持ち合わせています。震災後の混乱のさなか、誰も暴れたり身勝手な行動をとったりせず、助け合い、辛抱強く行列をつくっていた姿には世界が驚愕しました。

しかし一方で、世間の風潮(空気)に流されやすく、権威に弱く、確固としたポリシーを持ち合わせていないようにも見えます。もともとはあったかもしれませんが、戦後60余年かけて変わってしまった、お金を唯一の価値観とするようになったということもよく言われます。儲けたお金は欧米の人のように寄付をするでもなく(ノブレス・オブリージュという考え方もなく)、全部自分のものとしてしまう、がめつさ、浅ましさ。

ぼくらゲイは、いい会社でいわゆる出世コースを歩み、お金を儲け、家庭をもち、権力を手に入れ、親族や世間から敬われようとする(偉そうに振る舞う)生き方にはあまり縁がありません。そのとき、もともと宗教心もなく、ゲイとしてのロールモデルもなかなか見えない(みんなが手探りでやってきたのです)なかで、どのように生きるべきかということで迷ったり、悩んだりすることは往々にしてあると思います。

ゴトウもご多分に漏れず、異端者である自分がどのように生きていけるのかと、思春期の頃からずっと悩み、考えてきました(なにしろ大学は文学部の哲学科を選んだくらいです)。いろんな本を読みました(今でもいろんな本を読んでいます)。幸い、怪しいカルト教団にハマることはありませんでしたが、友達(というか、予備校時代に恋していた人)の影響で聖書を読んだりもしましたし、哲学や倫理に関する本もたくさん読みました。手塚治虫の漫画なども、ある意味宗教的でした。

そうした「生き方」に影響を及ぼした本のひとつに、今回紹介する「ああ正負の法則」があります。ぼくらの偉大な先輩・美輪様が書いた本なら同性愛を悪く書いたりは絶対しないという安心感もあり、『紫の履歴書』の次くらいに読んでみたのですが、たとえが豊富でわかりやすく、すっと入ってくるものがありました。

ふつうに読むだけでも面白いですし、生き方のひとつの指針として、バイブル代わりにするのも決して悪くないと思います。何か迷うことがあったとき、この書をひもとき、自分のことに照らし合わせてみれば、きっと、目の前が開けてくると思います。

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