なぜパレードじゃないの?
本来は2008年夏に「第7回東京プライドパレード」が開催される予定でしたが、5月に突然「パレードは2009年5月23日に延期」というアナウンスがありました。コアスタッフの疲労・体調不良や運営上の困難などが重なったためでした。その後、「TOKYO Pride」は事実上、活動休止状態になってしまいました。
そこで、昨年の12月27日、そもそもこのパレードを立ち上げた砂川さんが再び「TOKYO Pride」を再建すると発表しました。
せっかく「ゲイプライド」という名の聖火をリレーしてきたのに、その火を消してしまうのは悲しすぎる…ということで、様々な大変さを覚悟のうえで、ご自身が作り上げたものだからその責任を、という意味でも、砂川さんが「火中の栗を拾った」のでした。
「せっかく作ってきたものをこのままなくしてしまうのは、もったいない。パレードを一から作る大変さは誰よりもよく知っているので、ここでもう一度踏ん張ろうかと思いました。
人生設計を大幅に変更しなければならなかったので、正直、大変だし、覚悟が要ることでした。未だに迷いはあります。それなりにエネルギーも使います。本当にそれでいいのか?という思いもあります。でも、いろんな人が賛同し、応援してくださることが大きな支えとなっています。
東京プライドは、すごく可能性を持っている。パレードはただのお祭りではなく、僕らがもっと幸せに暮らしていけるような社会へと続く道。そして、パレードだけでなく、いろんな人が参加して、つながったり、成長したりできる場所でもあります。未来につなげるためにも、今がんばろうと思います」と砂川さんは語ってくれました。
しかし、12月に東京プライド再建が発表された時点で、5月23日まで半年を切っていましたから(通常、準備に8ヶ月はかかります)、パレードの開催はキビシイだろうということで、今回はパレードに代わるイベントの開催、ということになったのです。
そして、肝心のパレードは、2010年に開催されることになりそうです。レインボー祭りと日程を合わせる意味でも、元通り、夏に開催したい、と砂川さんは語っていました。
「陽の当たる大通り」をパレードできるのは来年夏になりそうです。そのときを楽しみに待ちましょう! |