お互いに好きなのにうまくいかない理由……別れは回避できる?
あなたの愛着行動と彼の愛着行動のギャップが関係をぎくしゃくさせる?
もちろん、原因は性格の不一致で、出会った当初には、そのことにお互い気がつかなかっただけとすませてしまえばそれだけです。
一方、相手が自分を愛してくれて、とても大切に思ってくれていることはわかっているし、自分も同じ気持ちでいるにも関わらず、何故かお互いの気持ちがすれ違ってしまう。こんなパターンも実際は多いのではないでしょうか?
もし、あなたがこのパターンで好きな人とうまくいかないと感じているのであれば、それはあなたとパートナーとのアタッチメント(愛着)のタイプに相違があるからかもしれません。
もし、お互いが、お互いのアタッチメントの違いを理解し合って、折り合いをつける事が出来れば、せっかく好きになった人と別れるといった悲しい結末を回避することも出来るはずです。
自分と彼のアタッチメント(愛着)タイプを知ろう
それでは、あなたとパートナーのアタッチメントのタイプを見て行く事にしましょう。心理学では、アタッチメントのパターンは、「安定型」「回避型」「不安型」の三つに分類されています。三つのパターンの解説を参照しながら、あなたとパートナーが、一体どのパターンにあてはまるかをまず調べてみましょう。
【安定型】
アタッチメントのパターンとしては、最もノーマルで好ましいパターンです。他人に頼ることも、頼られる事も、極自然に出来て、「自分はひとりぼっちなのではないかしら?」とか、「あの人とあんなに親しくなり過ぎてしまっても大丈夫なのかしら?」などといった、他人との関係性に対する不安を覚えないタイプです。このパターンの人は恋愛関係においても、互いのプライバシーを尊重しながら、バランスのとれた関係性を保つ事が出来ます。
【回避型】
あなたは、他人と近づきになったり、あまりに親しくなる過ぎる事に対して、違和感や不安感を覚えることがありませんか?もちろん、相手の素性が解らない段階では、誰しもがこういった傾向を持つのは当然ですが、人を信頼することも、人から信頼されることも、負担に感じられたり、どんなに親しい関係になっても、常に一定の距離をおいておきたいと感じるようであれば、このパターンに分類されると言えます。
【不安型】
あなたが、もし、「あの人は、わたしがあの人を思っているほど、わたしの事を好いてくれていないのでは?」という気持ちにさいなまれているとしたら。あなたのアタッチメントは不安型に分類する事が出来そうです。いつも一緒にいたいという気持ちは、愛し合う二人の間では、自然な感情とも言えますが、常に一緒にいない限り不安でしょうがないと感じる様であれば、逆にパートナーから疎ましがられてしまう可能性もあります。
お互いに好きなのにうまくいかない時は、自分と彼との違いを認識する
自分を知り相手を知る事が恋愛を成功させる大原則です
安定型のあなたにとって、あなた自身よりも、相手のタイプが重要なポイントです。
安定型の相手とは、バランスの取れた良好な恋愛関係を保つ事が出来るはずです。回避型の相手とは、相手のプライバシーを十分に尊重する事が大切です。不安型の相手には、いつも一緒にいれない時であっても、少なくとも、一日一回は、優しいいたわりの言葉をかけてあげると良いでしょう。
回避型のあなたは、もしかしたら、世の中を多少ペシミスティックに見ているところがあるのかもしれません。楽観的な気持ちで、いつも相手の良い面に目を向ける様にしてみましょう。
安定型の相手には、もう少し素直に自分の気持ちをぶつけてみるようにしましょう。時として、相手のふところに飛び込んでしまう勇気も必要です。回避型の相手とは、お互いのプライバシーを守りながら、信頼関係を築いて下さい。不安型の相手には、いつもはっきりと言葉で好意を伝えるようにしましょう。普段べったりではないにしても、定期的に旅行などに出かけるようにしましょう。
不安型のあなたは、もう少し自分自身に自信を持つ努力が必要かもしれません。そのためには、まず自分の良い所に目を向け、それを伸ばす工夫をしてみましょう。自分だけで楽しめる趣味を持つことも良いでしょう。
安定型や回避型の相手に対しては、あまりシツコクべったりと甘え過ぎるのは好ましくありません。同じ不安型の相手とは、なるべく長く一緒に過ごす時間を作るようにするとますます関係が深まる事でしょう。
アタッチメントには、三つのタイプがあることをお話しましたが、それぞれが個性なので、優劣をつける事は出来ません。
好きな人とうまくやってゆくために一番大切な事は、何よりも、お互いの違いをはっきりと認識しながら、それらの均衡点を見出す努力にあると思います。
恋愛の悩み相談はコチラまで。
【関連記事】