DVの条件がそろう国際結婚

出かけたくても人と話すのが怖くて引きこもりがちに。家でも夫におびえている
この夫は、妻に早く英語と現地の生活に慣れて自立してほしい、などとはまったく考えていません。
それどころか、充分ここで生活していける能力がある妻に、わざと自信を喪失させるようなことを吹き込み、夫に頼らなければ生きていけないように仕向けてしまうのです。

言語も文化も違う慣れない国に住み、周囲に家族も友達もいないという妻の弱い立場に付け込み、言葉で巧みにマインド・コントロールして自分は無能な人間だと思わせ、常に自身が優位に立とうとする夫。これがDV加害者の典型的な心理の一つなのです。

国際結婚は、そのような環境にしやすい条件がそろっています。
立場を変えて考えてみましょう。もしも国際結婚カップルが日本に住んでいたら……。日本人である妻か夫が、相手より優位に立つのはいとも簡単です。母国に住み日本語が話せるだけで、もう数段、有利なのですから。

現地では救済策も

本来なら、そういったギャップを、夫婦で助け合い協力し合って乗り越えてこその国際結婚なのですが、片方にDV加害者となりうる因子があると、簡単に強い主従関係が築けてしまいます。しかも、妻は家族と離れており、周囲にまだ友達も少ないため、バレにくいという要素もあるのです。

バレないまま月日がたってしまうと、夫のモラハラは日常化し、妻はいつ夫がキレるか分からないので、いつも顔色をうかがいながらおびえて暮らすという状態になってしまいます。そして、子供が生まれると、子供たちまで巻き込むことに……。

バンクーバーの日系コミュニティーでは、そういった女性たちのために、まずDVに気づいてもらうべく日本語メディアで特集記事を組んだり、日本人または日本語OKのカウンセラーやソーシャルワーカーによる相談ホットラインの設置などの取り組みが始まっていました。勇気を出してこういった機関に相談してみることで、自分がDV被害者なのか客観的に分かりますし、解決への道がきっと開けると思います。


【関連ガイド記事】
「海外でDVに悩む方へ、『愛は傷つけない』」
国際結婚の理想と現実
“理想と現実”第2弾 「こんなはずでは…」な国際結婚
幸せから一転、結婚で発症する「うつ」とは
パートナーがうつ!? あなたはどうする?
外国暮らしで「引きこもり」になったら?
あなたのパートナーは信号を出していませんか?


※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。