国際結婚/国際結婚アーカイブ

他人事ではない。日本人母の心に忍び寄った魔の時… カルガリーで起こったある事件

カナダのカルガリーで、23歳の日本人女性がカナダ人男性との間の1歳3カ月の長男と3カ月の長女をアパートに置き去りにして死なせるという事件が起きました。いったい彼女に何が起こったのか…

執筆者:シャウウェッカー 光代

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カナダのカルガリーで、日本人女性が、カナダ人男性との間にできた子供を、アパートに置き去りにして死なせるという事件が起きました。
事件が発覚したのが、大阪教育大附属池田小学校で児童殺傷事件が起こったのと同じ6月8日(カナダ時間では7日)だったので、日本では、この事件について、あまり報道されていないと聞いていますが、カナダにいる日本人の間には衝撃が走っています。

私が事件のことを知ったのは、カー・ラジオでニュースを聞いてショックを受けた知人が電話をかけてきたからでした。
その日、私はずっとNHKのライブ・ニュースを見ていたのですが、大阪の事件の報道が中心だったので、カルガリーのことはまったく伝えられていませんでした。児童殺傷事件があれだけショッキングで痛ましい出来事だったので、無理もありません。
その後、インターネットを調べたら、日本の新聞のウェブサイトでは、2紙がカルガリーの事件を報じていました。もちろんカナダでは、ほとんどのテレビ・ニュースおよび新聞で報道がありました。

「カルガリーで、日本人の23歳の母親が、1歳3カ月の長男をアパートに何日間も置き去りにしたまま、死なせるという事件がおきた。女性の名前はフジイ・リエ。その後の調べで、この女性は、さらに生後3カ月の長女を、毛布にくるんで2枚のプラスチック・バッグ(いわゆるスーパーなどの袋)に入れ、市内を流れるボウ川に捨てたことが分かった。現在、警察のダイバーがボウ川を捜索中。

事件が発覚したのは、アパートの管理人が滞納している家賃を取りに行き、異臭に気づいたためだ。男の子は、家具がほとんどない部屋の床の上で、既に亡くなっていた。

同じアパートの住人によると、以前から子供がよく泣いており、真下の部屋に住んでいた女性は、クリスマス以降5回も警察を呼んだという。警察は2回来たが、子供のカンシャクという説明を受け、警察官も部屋の中までは調べなかったそうだ。
その泣き声も、数日前から聞こえなくなっていた。

母親は6日の夜遅く、友人らに付き添われて、ひどく取り乱した様子で出頭した。この母親は、4年前に学生ビザでカナダに来ていた。」

以上が事件の第一報です。
このニュースからでは、夫はどこにいるのか、現在のビザは何なのか、また彼女がこのようなことをした理由がまったく分からず、はがゆい思いをしていました。
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