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趣味が異国にいる妻・夫を「孤立」から救う(2ページ目)

外国で「趣味」と思えるものに出会い、それを続けていくと、パートナーを介さない友達ができてきます。それはすごく大事なこと。あなたを「孤立」から救ってくれるかもしれません。

執筆者:シャウウェッカー 光代

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気がつくと私より必要とされる存在に


太鼓がもっと上手くなりたい夫は、家でも熱心に練習するようになりました。仕事の合間に練習台に向かい、リーダーの人から教わった練習法を、忠実にこなしていきます。
すると、上達度合いが、ふだんの練習や演奏に表れてくるものなんですね。まわりの人たちが気づいて、彼のことをほめてくれるのです。

うれしくなった彼は、もっと練習する。
また上手くなる。
またほめられる。
……そんな“良循環”を生じてきました。

さまざまなイベントにも参加。さらに知り合いの輪が広がる
コンサートの演奏では、先輩方に交じって大太鼓に抜擢されたり、裏方の仕事では、他の太鼓グループの方と一緒に汗を流したり、着実に自分の居場所を築いてきました。

もはや私は彼の傍にいる必要はなく、気がついたら、我がグループでは、彼のほうが私より、ずっとずっと必要とされる存在になっていたのです。

パートナーを介さない友達をつくる


夫の体験は、ほんの一例です。
外国で「趣味」と思えるものに出会い、好きでそれを続けていたら、自分のまわりにいろいろな世界が広がっていった……。
たまたまそれが和太鼓であっただけで、別にみなさんに、その国の伝統文化に触れることをすすめている訳ではありません。

また、「趣味」でなくても、「ボランティア活動」だったり、何かの「会」でもいいのです。

重要なのは、そこで“パートナーを介さない友達をつくる”こと。
パートナーの国に住んでいる妻や夫は、初めはどうしてもパートナーに頼りがちになります。これは仕方のないこと。
でも、いつまでも「○○さんの奥さん」「○○さんのご主人」という呼び方に甘んじていないで、ご自分からダイレクトにつながっていく交友関係をつくりましょう。

そんなつながりが、外国人の妻や夫、もしくは外国にいるあなた自身を、「孤立」から救ってくれるかもしれません。


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