【 情けは人の為ならず 】
「情けは人の為ならず」…めぐりめぐって自分のためになるのです。 |
(正しい意味) 人に情けをかけることは、その人の為になるばかりでなく、やがて良い報いとなって自分にもどってくるということ。
(誤った意味) 人に情けをかけて甘やかすのは、その人の為にならない。
出典は『曾我物語』(作家不詳)という軍記物語の「情けを人にかけておけば、それがめぐりめぐって、いつの日か自分にも良い報いが来るだろう。だから人には親切にするものである」というお話です。
【 名前負け 】
「俺以外は有名人ばかりだから、名前負けしそうだな」 誤り×(正しい意味) 名前が立派すぎて実物が劣ってみえること。
(誤った意味) 相手方の名前が有名で、気持ちの上で負けてしまうこと。
相手方の名前ではなく、その人本人の名前に対して負けてしまうということ。名前が偉人・有名人と同じ場合や不相応の場合に「名前負け」することがあります。
【 なし崩し 】
「どうせなし崩しになって、何もやらないで終わりだよ」 誤り×(正しい意味) 物事を少しずつ済ませていくこと。
(誤った意味) 物事を曖昧にして終わっていくこと。
漢字で「済し崩し」と書き、本来は借金を少しずつ返していくことをいいました。また、正規の手続きをふまず少しずつ既成事実にすることにも用いられ「今すぐ法改正するのは無理だから、済し崩しに改革していこう」のように使います。
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