快適だから、一年中蚊帳(かや)の中

パリ開催の国際家具見本市(2005年1月)で好評を博した“KACOON”は「菊屋」と「日建スペースデザイン」のコラボ作品。蚊を防ぐだけではなく日本的な和みの空間を提案しています
本来、蚊帳は夏の就寝中のみ使うものですが、三島さんによると「蚊帳をご購入されたのは、自分が蚊の餌食にならないようにという動機だったのですが、蚊帳を吊ってみると、自分が蚊帳の餌食(ファン)になってしまったと、秋になっても冬になってもというぐあいに一年中蚊帳の中でおやすみになる方も増えてきています」とのこと。

蚊帳の素材もいろいろですが、麻が最も涼しくて雰囲気がある高級品、綿やナイロンは麻に比べると暑いのですが手軽なのが特徴です。

また、ナイロンは洗えますが麻や綿の平織りの蚊帳は洗うことができません。そこで、三島さんが強度の強いカラミ織りという技法を採用し、麻100%でも洗濯可能で通気性にも優れた蚊帳を開発したことも、蚊帳ニーズを拡大した一因になっているようです。

「地球とともにグッドスリープ」

蚊帳を見事に復活させた三島治さん。細かい改良を重ねながら使いやすい商品を提供しています。
今回の取材を通じ、すでに前時代のものと思われていた蚊帳が時代のニーズによって見事に復活していることに感心しました。まだまだ少数派のアイテムではありますが、ロハスやスローライフにもマッチし、その良さを実感する人が今後益々増えていくと思います。

それでは最後に、三島さんからのメッセージをお伝えしましょう。

「あなたの眠りが世界を救う。眠れない理由はいろいろありますが、世界の平和と人類の幸せについて、たとえ小さなことでも実践すればぐっすり眠れるのでしょう。みんなのよりよい眠りを祈って、地球とともにグッドスリープ」

……三島さん、本当にありがとうございました。

様々な蚊帳が展示、販売されている「蚊帳の博物館」。懐かしくて新しい蚊帳を求めて、全国各地からお客様がやってくるそうです
<取材協力>
蚊帳の「菊屋」
所在地:静岡県磐田市中泉243
電話:0538-35-1666
記事掲載の蚊帳もHPから購入でき、オーダーメイドも可能です。



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