盥(たらい)を見直そう! 夏におすすめの使い方

盥で冷やせば、視覚的にも美味しさアップ

盥で冷やせば、視覚的にも美味しさアップ

盥(たらい)といっても、今の暮らしからは縁遠いもの。CMや雑誌でビールや野菜を冷やしたり足浴したりする様子を見て、「なんかいいなぁ」と風情を感じる程度でしょうか。

日常から姿を消しつつある道具ですが、シャワーより盥に浸かれば気持ちよさそうだし、冷蔵庫より盥で冷やした西瓜は美味しそう! そんな味のある盥を見直してみませんか。

洗濯機・冷蔵庫・お風呂……盥(たらい)は立派な家財道具でした

盥の船に乗ることもできます

盥の船に乗ることもできます

盥(たらい)の「た」は手の古語で、手洗いが変化して「たらい」となりました。ですから、「盥」の字をよく見てみると、皿の上で水の両側に両手を表す表記が成され、手を洗う器を意味しています。

手を洗う、洗濯物を洗う、体を洗う等に使われることが多く、洗濯機が普及するまでは嫁入り道具のひとつだったそうですし、人生儀礼に欠かせないものでもありました。

さらに、特筆すべきはその保温性。水に強い椹(さわら)・桧(ひのき)などの木製盥は保温性に優れていて、氷や井戸水を入れてラムネや野菜を冷やしたり、お湯が冷めず肌にも優しいので、赤ちゃんの産湯用としてもぴったりでした。

「昔は毎日、盥と洗濯板で母がゴシゴシしていたっけ」「田舎のおばあちゃんちへ行くと、採れたての野菜を盥で冷やしていたなぁ」「そういえば、弟の産湯って盥だったぞ」……昭和世代の方の中には、そんな思い出もあるでしょう。

戦後は軽くて丈夫なアルミの「金盥」が増え、現在ではポリエチレンが主流となりました。

やっぱり、盥といえば○○! かなり貴重な経験です!? >>>