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バッファロー WZR-HP-G300NH レビュー

バッファローのWZR-HP-G300NHのレビューをしてみました。購入の参考にしてください。

岡田 庄司

執筆者:岡田 庄司

LAN・無線LANガイド

Buffalo WZR-HP-G300NH概要

2009年4月21日現在、価格.comの無線LANランキングで注目度1位になっているAirStation NFINITI HighPower Giga WZR-HP-G300NHのレビューを行ってみることにしました。なおこの製品は、USBタイプ子機がセットになったWZR-HP-G300NH/Uと、カード型子機がセットになったWZR-HP-G300NH/Pも販売されています。
 

 

 

同製品は、3本のアンテナ(送信3×受信3)搭載、電波出力の強化で、既存の11n無線LAN親機を超える強力な電波出力を実現とされています。同社のホームページでは、既に本サイトで調査を行っているWHR-G300Nと比較して速度が1.3倍にアップしているとあります。まずは、これが本当かどうかをチェックしてみることにしました。
 

旧製品WHR-G300Nと比較してみた

下のグラフで、青線が旧製品のWHR-G300N/U(WHR-G300N+USB子機)という構成で速度を計測した結果で、赤線がWZR-HP-G300NH/U(WZR-HP-G300NH+USB型子機)で計測した結果です。緑色の線は、WZR-HP-G300NH/P(WZR-HP-G300NH +カード型子機)で測定した結果です。単位は、Kbytes/sec.です。

 

 

これを見ると、WZR-HP-G300NH/Uはほぼ全ての計測場所で高速になっており、場所によっては3割以上高速になっています。さらにWZR-HP-G300NH/Pの方が断然、高速になっており、ほかの機種では測定ができなかったD地点でも使うことができました。カードスロットのあるノートパソコンであれば、WZR-HP-G300NH/Pを購入した方がよいでしょう。
 

本サイト推薦のPA-WR4500N/NUと比較

さて、これに本サイトでおすすめ機種として挙げているNECのPA-WR4500N/NU(紫色)を加えてみます。グラフを見ると、近距離ではWZR-HP-G300NH が高速ですが、条件が悪くなる(グラフの右に行く)に従ってPA-WR4500N/NUの優位性がわかります。 

 

 

WZR-HP-G300NHの価格は2009年4月現在、USBタイプもカードタイプも14,000円前後となっています。PA-WR4500N/NUは、実売価格が7,700円程度です。対価格性能という点では、まだPA-WR4500N/NUをお勧めします。もちろん予算に余裕があり、カード型子機が利用できればカード型子機とセットなったWZR-HP-G300NH/Pもお勧めします。


バッファローの上位機種WZR-AGL300NHと比較する

さて、価格ということを考えるとWZR-HP-G300NH は、上位機種のWZR-AGL300NHと同じ程度となっています。この機種は、11n/11g/11bと同時に11aもサポートした機種です。WZR-HP-G300NH は、11nと11g/bをサポートしています。そこでUSB子機とセットになったWZR-AGL300NH/Uを測定してみました。オレンジ色の線がその結果です。

 

 

カード型子機とセットのWZR-HP-G300NH /Pより遅くはなりますが、USB型子機とセットのWZR-HP-G300NH /Uよりは高速になっています。また、WZR-HP-G300NH /Uでは測定不能であった環境でも、ある程度の数字が出ています。無線LANの機能だけを考えれば、同じ位の値段のWZR-AGL300NHも選択肢の1つでしょう。
 

NASのサポート

この製品の特長は、NASをサポートしていることです。NAS(Network Attached Storage)とは、ネットワークに直接接続して使用できるファイルサーバのことで、要するにUSB接続タイプのハードディスクを無線LANの親機に接続して、ファイルを保存したり読み込んだりできるということです。実際に使ってみた感想は以下の通りです。

1.バッファローが接続を保証しているUSBタイプのハードディスクの機種が少ない。コンピュータパーツ店にある安価なUSBハードディスクケースを試してみたが、IDEタイプは、認識せず比較的新しいATAタイプは利用できた。

2.対応フォーマットが以下のように少々特殊なフォーマットとなっている。現在利用しているハードディスクをそのまま利用しようとするときは、注意が必要。

XFS : 最大パーティションサイズ=8EB、最大ファイルサイズ=8EB
FAT32: 最大パーティションサイズ=2TB、最大ファイルサイズ=4GB
FAT16: 最大パーティションサイズ=2GB、最大ファイルサイズ=2GB
FAT12: 最大パーティションサイズ=32MB、最大ファイルサイズ=32MB

3.認識すればすぐに利用できるが、初期値のワークグループがWORKGROUPになっているので、VistaやXPのMSHOMEに変更した方が使い勝手がよい。

以上の点をクリアすれば、ファイルサーバーが無線LANですぐに利用できるのでとても便利でした。速度は、有線の速度よりやはり落ちますが、ビジネスで利用するWordやExcelのファイルであれば、何の問題もなくやり取りができます。


BUFFALO Air Station NFINITI HighPower Giga 11n/g/b対応 無線LANアクセスポイント WZR-HP-G300NH
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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