和菓子/上生菓子

クリスマスの和菓子「菓匠 菊家」南青山

可愛らしさとヘルシーさを兼ね備える「クリスマスの上生菓子」。南青山の「菓匠 菊家」のものはおもちゃ箱に入れたくなるような愛らしさと本格的な味わいが魅力です。ご予約はお早めに!

原 亜樹子

執筆者:原 亜樹子

和菓子ガイド

可愛らしさとヘルシーさを兼ね備える「クリスマスの上生菓子」。今でこそあちこちで目にしますが、その先駆けと言えるのが南青山の「菓匠 菊家」。この時期の菊家にはリースや煙突から覗くサンタクロースをかたどったものなど、おもちゃ箱に入れたくなるような可愛らしい上生菓子が並びます。味は茶人のお墨付き。合わせて人気の定番、新作、お年賀向きの和菓子もご紹介します。

(目次)
P1 「菓匠 菊家」、人気の定番「瑞雲」と「利休万頭」
P2 「クリスマスの和菓子」
P3 新作「多摩川」、お年賀に「とそ入り一口おこし」と店舗情報

「菓匠 菊家」南青山

菊家外観
「菓匠 菊家」
柳の木が目印
昭和10年創業の「菓匠 菊家」が店を構えるのは南青山の骨董通り。着物姿の女将に出迎えられると背筋がすっと伸びます。
ご主人の育てた花が活けられた店内は、小さいながらも居心地良く感じられます。葉や花の微妙な色合いなどが、お菓子作りの発想の源になっているそうです。菊家の和菓子の色使いやデザインはここから来るのだな、と思うとじっくり眺めてしまいます。

包装
包装は派手過ぎず
しっとりとした雰囲気
お店には常時15種類ほどの季節の上生菓子や干菓子、最中や利休ふやきなどが並びます。お茶席用の菓子の店として知られていますが、お持たせやティータイムのお菓子を用意するのにもふさわしいお店です。

2代目であるご主人と息子さん達3名のみで作っているため、ほぼ一日中和菓子を作り続けているそうです。お目当ての品を確実に手に入れるには、早めの予約が良いようです。

「瑞雲」(ずいうん)と「利休万頭」

瑞雲
「瑞雲」(ずいうん)
ほろりと溶ける黄身しぐれ
まずは四季を問わず作られている人気の定番、「瑞雲」(ずいうん)と「利休万頭」をご紹介します。どちらもシンプルながら味わい深いお菓子です。

利休万頭
ほんのり黒糖の香る
「利休万頭」
卵黄をたっぷり使った「瑞雲」はふんわりと柔らかくほろりとした口溶けの黄身しぐれ。「利休万頭」は黒糖風味のお饅頭です。私の好物なので訪れるたびに買いますが、どちらも菊家と言うと名前が挙がってくる人気のお菓子です。

次ページでは、「クリスマスの和菓子」をご紹介します>>
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