立春から数えて88日目、「八十八夜」に摘み取られたお茶は、無病息災の縁起物です。今年の八十八夜は5月2日ですが、その前後、4月末から5月中頃までに収穫される、その年最初の新芽で製したお茶が「新茶」「一番茶」と呼ばれるもの。今回ご紹介するのは、冬の間に栄養をたっぷり蓄えた新茶で作る、期間限定の「新茶のデザート」を始め、美味しいだけでなく、健康・美容面からも注目したいメニューの数々。銀座の「松濤 粋(しょうとう すい)」からお届けします。
(目次)
P1 新茶メニュー
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15食限定「美食良菜膳」で「1日30品目」!P3
「松濤 粋(しょうとう すい)」お店情報銀座「松濤 粋(しょうとう すい)」の新茶デザート
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豆乳ベースの「新緑豆腐」 5月末までの限定! |
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バレンタインの記事」でもご紹介した「源 吉兆庵 銀座店」のコンセプトは温故知新。4階~6階は「温故」を担う、正統派懐石料理「松濤」で、今回ご紹介する3階は「知新」を担う、カジュアルな甘味・割烹「松濤 粋」。各種甘味を始め、10穀米や有機野菜を使用した、体に優しい限定のお膳なども楽しむことができます。
初めにご紹介するのは、4/25~5月末頃限定の、初夏を感じさせる「新茶」のデザート3種。1品目は、豆乳・新茶・黒豆と、ヘルシーなキーワードが並ぶ、「新緑豆腐」です。豆乳と葛で作った豆腐に、甘みを楽しむ「知覧(鹿児島)」もしくは渋みを味わう「天竜(静岡)」、どちらか好みの煎茶蜜をかけていただきます。新茶の葉をかたどった新茶羊羹と、黒豆と金箔のシンプルな飾りは、大人のデザートといった装い。
「抹茶クリームみつ豆」と「茶摘みパフェ」
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「抹茶クリームみつ豆」 黒蜜または黄金蜜をかけて |
続いての新茶メニュー「抹茶クリームみつ豆」は、新茶寒天、新茶羊羹、抹茶白玉に抹茶アイスクリームと、お茶尽くし。「みつ豆」には、赤えんどう(豆)を使うことが多いのですが、黒豆を使用することで全体の色合いが引き締まります。黒蜜もしくは黄金蜜をかけていただきます。
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「茶摘みパフェ」 ボリュームたっぷり |
3品目は、ボリュームたっぷりの「茶摘みパフェ」。玄米フレーク、抹茶アイス、粒あん、煎茶ゼリー、白あんと煎茶を合わせたクリーム、バニラアイスを重ね、りんごチップが飾られています。センスよくシンプルにまとめられた3品の新茶デザートには、甘味部門を任されている、女性甘味職人の感性が反映されています。