本当は、蕎麦の山旅シリーズの記事で紹介したかった
天候を恨んでも仕方がありません。その日は、朝から大粒の雨がばらばらと降ってくる日。本当は、武蔵五日市で電車を降りて、大岳山から御嶽山を経由してここ丹三郎聚落に降り立つ予定であったのだ。
冬の寒さが厳しい奥多摩を通う電車は、ドアが自動では開かない。出入り口の開閉ボタンを押すことによってはじめて外界に出ることができる。東京駅から2時間位で来られるところなのに、なんだかとっても遠いところにいるようで、旅愁すら覚えてしまう。
目的とするそば屋さんは、お隣の古里(こり)駅のほうが近いのだが、ぐずつく天気をおして、少しだけでも歩きたかったので、ひとつ手前の川井駅で下車した。
駅の前を、大菩薩方向に抜けていく国道411が通っているが、国道は多摩川の左岸にあたる。画像の斜張橋を渡ると、右岸にも立派な道路が走っていて、今回の目的地である丹三郎は、その道沿いなのであった。
橋の下は、広い河原が開けており、キャンプ場となっている。夏休みということもあって、家族連れで賑わっていた。
右岸の道路をしばらく歩くと、ドライブイン風のそば屋さんが一軒。お店の人が手招きしているので、急ぐ旅でもないのでちょっと立ち寄ってみることにした。この店でも、手打ちのそばを楽しむことができる。さすが、奥多摩である。
その千島屋さんには、奥多摩山歩き絵図がずらり揃っていて、なんとすべて無料。市販のガイドブックにも載っていないような、地元の情報が満載というわけ。これはお得です。しっかりと全冊を頂戴したので、またこんどの山歩きに活かそうと思います。
そして、このそば屋さんは、なんと山葵田を持っているようで、とってきたばかりの山葵を店内で販売しているのでした。丁度明日築地で仕入れようと思っていた矢先だったので、有り難く良質な山葵を格安な価格でわけていただきました(笑い)。
さて、目的地の丹三郎までは、ここから一投足。