居ながらにして山水画のような景観を望む愉快
着席すると、窓外には小ゴルジュへと連なる滝の落口を望むことができる。夏など窓を開放していれば、爽快な水音が耳元にとどくことだろう。なんという贅沢。
真冬には客席の火鉢で、そばを待つ間手元で暖をとるという趣向か。これも嬉しい気配りである。時折はぜる炭の音が、心を解きほぐしてくれることだろう。
そばが来た、真摯に打たれたと覚しき仕上り。少し甘めの汁が、いかにも九州に居ることを実感させてくれる。
もりは840円、かけも840円。私は、それらを併せて提供するミニセット(冷温)1,000円を頼んだ。これは、そのセットの一部であるかけ。かけというのに、天麩羅やカマボコをはじめ、いろいろな具が乗ってきた。これは、オトクである。
最後に提供されるそば湯をいただきながら、店主の興味深いお話に耳を傾けた。
【風水庵 龍頭泉荘】
電話:090-2097-2400・田中正秀店主
北緯33度01分35.9秒/東経129度58分28.0秒(WGS84)
東そのぎインターから国道205号線を長崎空港方向に走り、平交叉点(セブンイレブンが目印)から山道へ(そば店の手前にも龍頭泉荘があるが、そば店はそのさらに奧)
不定休だが、あらかじめ電話をしておけば夜間でもopenしてくれるとのこと。
もり840円 かけ(具入り)840円 ミニセット(冷温)1,000円