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換算22メッシュ!砂のような感触の粉を繋げてみる 粗碾蕎麦、打ち方のポイントは

細くなくてもいいじゃないか、長くなくてもいいじゃないか。自家栽培した玄蕎麦を石臼で碾いて、かろうじて外皮が除ける程度の粗いフルイで仕上げたそば粉を、心をこめて麺にしてみよう

執筆者:井上 明

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細くなくてもいいじゃないか、長くなくてもいいじゃないか。自家栽培した玄蕎麦を石臼で碾いて、かろうじて外皮が除ける程度の粗いフルイで仕上げたそば粉を、心をこめて麺にしてみよう。
噛むと、もっちりとした感触。驚くほどの甘さも感じる。洗練された蕎麦とは言い難いが、粗碾には人を熱くさせる魔力がある。
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▲左:自家栽培の玄蕎麦を石臼で碾き、粗いフルイで外皮だけを除いた。細かなフルイで、内層粉の除去も行っている。換算メッシュはなんと22(目開き710ミクロン)手に持ってみると砂のよう… ▲右:それを生粉で打つ。加水率は軽く50%を超えた。
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▲左:[画像拡大]茹でてから氷水でよく〆た。備前の火襷(ひだすき)の皿に竹簾(たけす)をセットしてみた。粗碾のテクスチャによく似合う、と思う。今回は、夏のヘルシーブランチのメンバーとして打ったので、一人前の半量=80gばかりを茹でてみた。 ▲右:今回はロスが少し出てしまった。それを拾い集められ、蕎麦打ち会に参加した子供達に「そばだるま」を作られてしまった。とほほ

【ところで粗碾のポイントって何】
基本的には、二八と同じように打つわけだが、粗雑に扱うと失敗する。ちょっとしたことで、ボロボロになってしまうのでかなり厄介。そこで、粗碾を手なづけるために、私は次のようなポイントに留意している。

  • 手早く
  • 水は欲しがるだけ
  • 優しく
すべての動作でこの3点を心がけないと、あっという間に崩れてしまう。まぁ、このもろさも粗碾を打つ醍醐味ではあるのだが、気力が乗っていない時はちょっとツライ。


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