大阪グルメ/大阪の中華

福臨門酒家 大阪店(心斎橋)(4ページ目)

半世紀の歴史を持つ高級中華「福臨門酒家」。香港に本店を構える名店が、07年7月に移転リニューアル。ゆったりとした贅沢な空間での中華は格別。高級素材をリーズナブルに楽しめるランチコースをご紹介します。

執筆者:渡部 功平

おすすめ! 30種から選べる点心

・点心4品(写真はすべて2名分)

点心は約30種という、豊富すぎるラインナップから選べます。定番の春巻き、ちまき、餃子からスイーツ系まで、お好きなものを選べるシステム。世界に数店舗ある中でも、特に大阪店では点心に力を入れており、「挽き肉の湯葉包みポルトガルソースがけ」など、オリジナル点心もあります。

写真は、骨付きバラ肉の黒豆味噌煮(左上)、絹笠茸入り五目野菜の湯葉巻き(右上)、小龍飽(左下)、海老入りもち米の揚げ餃子(右下)。どれも上品でありながら、味の力強さをしっかりと持った、クオリティの高いもの。

特におすすめは右下の揚げ餃子。油臭さがまったくなく、軽やかに揚げられた餃子。少し甘みをきかせて、その柔らかさを味覚でも感じられるような味付けも、海老の風味を引き立てています。これはぜひとも食べていただきたい一品です。

・海鮮と苦瓜の黒豆味噌炒め

ぷりっぷりの海老が香ばしく、帆立のうまみと結びつきが素晴らしいコンビネーション。そこにアクセントとして苦瓜(ゴーヤ)を加えることで、味の輪郭をはっきりと保っています。漢方薬にも使われる苦瓜。「良薬、口に苦し」という諺と共に、中華料理が医食同源であることを思い出させてくれます。

・蟹肉と干し貝柱入り煮込み麺

先ほどから「福臨門酒家」と書いていますが、正式には「福臨門魚翅海鮮酒家」といいます。「魚翅」とはフカヒレ。つまり、これと海鮮がこちらのお店の名物料理と言えます。その名物である魚介を、この麺にもたっぷり使い、うまみたっぷりの煮込み麺になっています。さっぱり食べたい方には、添えられた赤酢をつければ、少し強めの酸味が味も気分も引き締めてくれます。

・杏仁豆腐

締めのデザートは、数種類から選べます。もちろん、前ページのマンゴープリンもOK。杏仁豆腐はとてもさっぱりとした味で、触れれば壊れてしまうようなデリケートな触感と同様に、味もとても繊細。

伝統を守り、未来の料理のスタンダードへ

お店の外観
移転して、店内はモダンな空間になりました。しかし、料理はしっかりと伝統を守っています。そして、それと同時に何でも取り込む「進化」というスパイスを伴った、中華料理らしい新しい料理もあります。現在、世界の料理スタンダードはフランス料理と言えますが、食材・料理形式・調理法、すべてにおいて多岐にわたる中華料理は、これからの料理界をリードするのではないか。この店の料理を食べると、そんな印象が浮かんできます。

<店データ>
お店の外観
■「福臨門酒家 大阪店
所在地:大阪市中央区心斎橋筋2-7-18 プライムスクエア心斎橋12・13F
TEL:06-6484-3390
定休日:無休
営業時間:昼 11:30~15:00(ラストオーダー・土日は~15:30)
      夜 17:30~21:30(ラストオーダー)
交通・アクセス:地下鉄・御堂筋線 心斎橋から徒歩5分
地図:Yahoo!地図情報

HP:福臨門酒家

「香港」ガイドサイトの尖沙咀の「福臨門酒家」の記事もどうぞ!
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

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