グルメエリア・谷町4丁目

お店の外観。周囲はオフィスビルなどが多く、センスの良さが際立っています。
お店の外観。周囲はオフィスビルなどが多く、センスの良さが際立っています。
2006年5月にオープンした「カメキチ・ビストロ」、その人気はうなぎのぼりで予約もどんどん取れにくくなっています。アクセスは地下鉄・谷町4丁目駅から徒歩5分。このエリアは、東京にあった「タイユヴァン・ロブション」元シェフパティシエの「ラ・プラージュ」や、大阪を代表するパティスリー「なかたに亭」のショコラトリーなど、グルメさんを満足させるお店が、オフィス街に溶け込んでいます。この「カメキチ・ビストロ」も、オープン半年も経たずに、そんなグルメさん御用達の一軒に仲間入りしているのです。

夜でも明るい店内は、控えめに配置された観葉植物などでセンスの良くまとめられ、まるでヘアサロン。「隠れ家系」の流行はまだ衰えませんが、これだけ明るいと女性だけでも入りやすいですし、初めてのデートでも大丈夫そうです。

ワインは3,000円台~あり、4,000円台がボリュームゾーン。ロワールやアルザスのものがメインで、ノンヴィンテージのシャンパーニュで7,000円台と良心的。グラスワインは700円~で、この日は2種類。ロワールのシャルドネとアルザスのミュスカで、後者をいただきました。


肉料理が豊富な理由は「シェフが好きだから」

料理はすべてアラカルト。前菜1,000円前後~、メイン2,000円前後~とリーズナブル。こちらの亀井シェフはご自身が肉好きということもあり、肉料理中心にオンメニューされています。その中でも、スペシャリテ(得意料理)はブーダンノワール(豚の血を使った腸詰ソーセージ)ですが、残念ながら今回は同行者がNGなのでパス。ビストロらしく、すべての料理がシェアすることが前提になっている量なので、2人でしたら前菜2、メイン1皿にデザートをお好みで十分だと思います。今回は食の細い女性2人と僕なので、3人にしては少なめです。

前菜盛り合わせは4種。肉料理が評判ですが、魚も美味。
前菜盛り合わせは4種。肉料理が評判ですが、魚も美味。
まず1皿目は、前菜の盛り合わせ(2,300円)。パテ・ド・カンパーニュにバスク産の生ハム、シャラン産鴨のレバーペースト、アジのマリネの4品。パテは、最初に噛んだときには「固いかな?」と思ったのですが、後からしっかりうまみが来るタイプ。生ハムは、前菜盛り合わせでこれだけ大きな生ハムが出てきたのは初めて、というくらいのボリュームが嬉しいです。レバーペーストはきめ細かく仕上げられ、レバーなのに嫌味のない味に。アジのマリネは、これまた大きい。一つ一つの身が、普通のビストロの倍はあるんじゃないでしょうか。全体量もしっかりあって、脂の乗ったアジは最高。肉料理が得意とのことですが、魚もいけるのでは。

トリッパのグラタン。仏語の「グラチネ」と気取らないところが普段着ビストロでいいですね。
トリッパのグラタン。仏語の「グラチネ」と気取らないところが普段着ビストロでいいですね。
2品目は、トリッパのグラタン(1,400円)。ハチノス、ミノ、豚足をトマトソースで煮込んでいます。パリッと表面のパン粉を焼かれたグラタンは、少しトリッパの煮込みが強い気もしましたが、トマトソースの程よい濃さが好み。うまみを出すトリッパとの絶妙なバランス加減です。量がしっかりあるので、女性2人だとやや辛いかも。

次ページでは焼き加減もソースも最高のメイン料理をご紹介。