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アラン・シャペル(神戸ポートアイランド)(3ページ目)

神戸フレンチシリーズ第3弾は「アラン・シャペル」。プチメゾンの多い神戸で、数少ないグランメゾン。現代フランス料理に多大な業績を残したシャペル氏の料理哲学を、素晴らしい夜景とともに堪能できます。

執筆者:渡部 功平

デザートは圧巻のワゴンデセール

アイスとソルベを好きなだけ。返事はもちろん「全種類」
アイスとソルベを好きなだけ。返事はもちろん「全種類」。
さて、フレンチといえばやはりデザート。フランスで食べたレストランでは、これでもか! というほどのデセール(デザート)が出てきました。こちらのデザートは圧巻。本当にフランスにいるような気分になれます。まずはアイスクリームとシャーベット。カシス、はちみつ、バニラ、ヨーグルトの計4種類から好きなものを好きなだけ、というワゴンデセールです。これは女性にはたまらないでしょうね。もちろん、お味の方もすべて最高です。個人的には酸味系が好きなので、しっかりしたコクと酸味のあるカシスのがヒットでした。

今度はケーキを好きなだけ。返事はもちろん「全種類」。
今度はケーキを好きなだけ。返事はもちろん「全種類」。
さて、スウィーツはまだまだ続きます。デセール本番はケーキとフルーツのワゴンデセール。タルト、ガトーショコラ、木いちごのムース、ブリュレ、フルーツのコンポートなど、計10種類(!)から、これまたお好きなものをお好きなだけ。もちろん、「全部を少しずつお願いします」と言いました。

ブリュレやフルーツのコンポートは別皿に。計5皿がテーブルに並びます。
ブリュレやフルーツのコンポートは別皿に。計5皿がテーブルに並びます。
その結果、こんな形に……。もうおなかいっぱいいっぱい。幸せいっぱいです。ガトーショコラがやや固めだった以外はすべて美味。タルトの固さ、密度、ムースの食感、どれをとっても完璧です。本来はワゴンデセールではなく、あらかじめ盛り付けられたデザートを好むのですが、これに関してはまた食べたいと思えるレベルでした。ケーキバイキング、やってくれませんかね?

さすがはホテルの、それもメインダイニングのサービスマン。手際よくケーキを盛り付けてくれます。
さすがはホテルの、それもメインダイニングのサービスマン。手際よくケーキを盛り付けてくれます。
そして、この2つのワゴンデセールには小久江エグゼクティブシェフのこだわりもあるようです。「盛り付けられたデザートは確かに綺麗です。でも、ワゴンデセールにすることによって、お客様に選ぶ楽しみを持って頂きたい。選ぶときにはサービスマンとの会話も生まれます。そういった部分も楽しんで欲しいと思っています」と仰っていました。堅苦しいと思われがちなホテルのフレンチ。だからこそ、そういった会話を重要視されているのです。皆さんも、遠慮せず「全部で」と言ってみてください。もちろん、食べられる範囲で。作る側だって、食べてもらった方が嬉しいですからね。

たくさんのプティフールが並んでいると嬉しい……のですが、さすがに食べ切れませんでした。
たくさんのプティフールが並んでいると嬉しい……のですが、さすがに食べ切れませんでした。
最後は山側のサロンの方に移動し、プティフールとアンフュジョン(ハーブティー)をいただきます。プティフールにも手は抜かず、この種類の多さ。ハーブティーもヴェルヴェーヌやレモングラスなど、4種類を用意。そう、この最後まで楽しめるのがフレンチの醍醐味です。アミューズから始まり、デザートまでずっと盛り上がりを見せる。クリスマスや12月の雰囲気満点デートには最適ですね。このレストランなら、食べ過ぎてもそのままホテルに宿泊できるのが魅力(ただし、12月のご予約は特にお早めに!)。

次のページでは、アラン・シャペルの料理哲学についてご紹介します。
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