※注) 「グランメゾン グラシアニ」は火災での消失後、2013年9月に「ラ メゾン ドゥ グラシアニ 神戸北野」として復活リニューアルスタートされました。当記事はリニューアル前の過去記事となります。

白亜の異人館「グラシアニ邸」。

Grande Maison GRACIANI
お店の外観。ハンター坂を登った山本通りにあります。
神戸には慶応3年(1868年)の開港以来、商機を求めて沢山の外国人が集まり、その山の手に祖国を懐かしむ様式の自邸を競って建設しました。

本日ご紹介するのは、そんな貴重な歴史的建造物の中に身を置きながら、日本の良さを取り入れたフレンチを楽しめる、類稀なるレストラン「グランメゾン グラシアニ 神戸 北野」。


グラシアニ邸
テラス席も完備。春~初夏は、ここでティータイムを過ごしたいですね。
三宮駅を降り立って山手に向かい、中山手通りからハンター坂を登って山本通りを西に折れて暫し歩くと、北側の低い石垣の上に、真っ白なオイルペンキ塗の板壁に、2階の張り出し窓がひときわ目を引くコロニアルスタイルの「異人館」が現れます。眩しいくらいに白い外壁に、緑色のよろい戸が鮮やかに映えるこの建物は、明治41年(1908)フランス人貿易商グラシアニさんが自邸として建設された館。


グラシアニ
シンプルでエレガントな店内。落ち着きます。
神戸に西洋館は数あれど、見学用ではなく、当時のエキゾチックな佇まいの中でゆったりと食事のできるレストランとして有効活用されている例は数えるほどしかありませんし、料理の素晴らしさも含めて、神戸フレンチ中でもとりわけ類稀な存在感を放っているのです。


シェフ。
シェフの森永正宏さん。
このレストランの総料理長は、京都ご出身の森永 正宏氏さん。東京のフレンチの名店「シェ・イノ」で6年もの間、基礎をみっちり修行後、1993年に渡仏。パリの三ツ星「ギー・サヴォワ」、ボルドーの「グラヴリエ」、ロアンヌの三ツ星「トロワグロ」、ローザンヌ郊外の三ツ星「シェ・ジラルデ」など、そうそうたる店で腕を磨かれました。

伝統の軸は大切にしながらも、「和」のエッセンスや「流行」を取り入れたエレガントな料理スタイルは、日本と異文化が共存する神戸に相応しい世界を描き出されています。

次ページでは、コース料理を御紹介します