日本人の感性と地元のテロワール「メゾン・ド・タカ 芦屋」

外観

新たに生まれ変わった「メゾン・ド・タカ 芦屋」

2007年9月にフランス・ノルマンディー地方のルーアン(Rouen)の2つ星「Gill」の唯一の海外支店として開店以来約8年半、日本に居ながらにして本場の味が楽しめる邸宅レストランとして好評を博していた「メゾン・ド・ジル芦屋」が、提携レストランという縛りを解かれ、2016年2月、開店以来シェフを務めてこられた高山英紀さんの名を冠したレストラン「メゾン・ド・タカ芦屋(Maison de Taka Ashiya)」として生まれ変わりました。

☆以前訪問した「メゾン・ド・ジル芦屋」時代の記事はこちら。

高山シェフは東京のシェ・イノでフランス料理の門を叩き、2004年に渡仏後、ブルゴーニュの1つ星「ル・シャルルマーニュ(Le Charlemagne)」、3つ星「メゾン・ラムロワーズ(Maison Lameroise)、オーベルニュの3つ星「レジス・エ・ジャック・マルコン(Régis et Jacques Marcon)」で着実に修業を積まれて日本へ戻って来られました。

特に「レジス・エ・ジャック・マルコン」では自然に囲まれた環境で、四季がもたらす地元素材を最大限に活かした料理が作れる素晴らしさを身を持って体験され、確固とした料理哲学を確立されました。

内装

「メゾン・ド・タカ 芦屋」の内装

芦屋川の河畔に位置するお屋敷の佇まいはそのままに、高山シェフの「緑と光と日本らしい木の温かみを大切にしたい」というポリシーの元、メインダイニングのフローリング、窓、シャンデリア、壁面装飾などに大幅な改装が加えられました。フローリングは清々しい無垢の白木に統一され、園遊会を開けるような天然芝の広大な庭に面した窓は、扉を取り払って全面ガラス張りとし、ダイニングルームのどこに坐っても、まるで庭に坐って食べているような気分が味わえるようになりました。

インテリア

木の温もりとシンプルエレガンスが同位する落ち着いたインテリア

“高山スタイル”はインテリアやカトラリー、調度品の隅々にまで貫かれています。テーブルクロスはテーマカラーである薄緑色のアンダークロスの上に真っ白なリネンの2枚掛け、テーブル上の位置皿は高山シェフの出身地である福岡県うきは市の陶芸家、大村剛さんの手になる植物の型押しの板皿。一輪挿しは玉川堂の銅製、おしぼり受けもバターケースも特別注文の木製、店内のあちこちには有名陶芸家、辻村塊さんの壺や花入れがさりげなく置かれ、建物は洋館であるにも関わらず、空間全体が和の温かみに包まれてこの上なく落ち着ける雰囲気を醸し出しています。

次ページからは、地元の野菜を使ったコース料理を御紹介していきます