有機栽培ブドウの滋味

ポートは発酵中にアルコールを足して、発酵を止めて糖分を残し、甘口ワインに仕上る。白もあるが、大半が赤である。ポルトガル北部のドウロ渓谷の特産ブドウ品種をいろいろと使って、とろりと濃厚で深い味わいを引き出すのがポートの醍醐味である。トウリガ・ナショナル、トウリガ・フランカ、ティンタ・ロリス、ティンタ・バロッカといった代表的な品種を有機栽培したものだけ使ったのが、フォンセカ・ギマラエンス社の『テラ・プリマ』というポートである。

ラベルも「グリーン」なデザインで、ブドウの葉の絵柄があしらわれている

「地球第一」ともとれる銘柄名はまさに、エコロジカルである。醸造過程で加えるアルコールも、有機栽培のブドウだけを原料に蒸留したものだ。認証団体の認証も受けており、2006年にリリースされるまでこれだけ凝った製法のポートは存在しなかったという。現在、英国と日本だけの限定販売だという。ポートではトップクラスの評価を受けるフォンセカだから、自然なワインだからといって味に抜かりはない。きちんと濃さやバランスがあり、安心して味わえる。

アルコール度数が高めの酒精強化ワインということもあり、開封した日に飲み切らなくても数日かけて少しずつ楽しむといい。環境保護に熱心なあなたなら、いっそうおいしく飲めるに違いない。