入念なブドウ栽培
なによりプロヴィダンスは、一般にワイン造りに欠かせないとされる亜硫酸を使っていないという。にもかかわらず完成度の高い味わいのワインを造ることから話題となった。だがブドウ栽培とワイン醸造について、じつに細かい世話をしているからこそそれが可能なのではないかと思わせる。昼に33℃、夜は6℃と昼夜の寒暖差が大きい時期が長く続くため、高品質なブドウができる。土壌は鉄分が豊富な粘土質で、きめが粗い粒子が入っているので水はけがいい。ブドウ樹はすべて機械を使わず手作業で世話し、化学肥料・除草剤は使わない。この国では一般によく使われる灌漑も、一切使わない。