恥をかかないために
高級レストランで格好よくワインを注文すると、同席した人々からは感嘆の声が漏れる。ワインの味見役としてテーブルの注目を浴びつつ「ああ、この香りは…」とゴージャスな解説を披露して異性からは「ワインのことをとてもよくご存知なのですね」と熱い眼差しが……そんな光景を夢見て、レストランに出かける30分前にワイン必勝法をネット検索しているあなた。それは例えば、ヘリコプター離陸予定時刻30分前に操縦マニュアルを読み始めるのと同じくらい、相当無茶な話だ。そう、ジェームズ・ボンドの敵地脱出並みの大ピンチである。とはいえ、ワインの注文は失敗したからといって死んでしまうわけではない。あなたがワインに詳しくなくても恥をかかないヒントを挙げてみよう。