ワイン/ワイン産地と生産者のレポート

3つ星店が愛するブルゴーニュワイン(3ページ目)

ミシュラン3つ星レストランがボーヌの町に新たに出したのは、ブルゴーニュワインを中心としてグラスで70種類を提供するカジュアル店。ここでブルゴーニュの最先端を体験してみた。

執筆者:橋本 伸彦

グラスワインはエノマティックで提供

隣の部屋には大テーブルが並び、半個室のように使えそうである。その壁面に真紅のキャビネットに収まっているのは、イタリア製のワイン・ディスペンサー『エノマティック』である。つまり、ケースの中にあるワインはそれぞれ特別なノズルにつながれており、ボタンを押すと決まった量のワインが吸い出され、ワインが出た分の瓶内スペースは不活性ガスで置き換えられるから残ったワインは酸化しないという装置である。

ダイニングに設置されたワインサーバーはインテリアの一部となっている

この装置を使って提供されるワインの量は、8ミリリットルか12ミリリットル。訪問した時のグラスワインリストにはブルゴーニュが53種類、その他の地方が18種類記されていた。1杯の価格はほとんどが20ユーロ以下で、最低から最高まで2~38ユーロの幅があった。ちなみに高価なものだと白がボノー・デュ・マルトレイによるコルトン・シャルルマーニュ1993年が12ミリリットルで36ユーロ、DRC(ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ)が造るヴォーヌ・ロマネ村の1級畑デュヴォー・ブロシェ2002年が同量で38ユーロだった。安くはないが、かなりレアなワインである。

料理を拝見>>
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 6
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます