それぞれの畑名ピノ・ノワールの味わい
試飲に供されたそれぞれの畑のワインの味わいを記そう。括弧内は生産者による、畑と味わいの解説である。■ ビーネンベルク 2004年 (1954~58年に植樹) マルターディンゲン村
「土壌由来の強い渋味があって、3~5年と比較的長熟タイプ」
やわらかく芳香があり、シルキーで調和の取れたアタック、土臭くスモーキー。
■ ヴィルデンシュタイン 2005年 (1954/56/61年に植樹) ビーネンベルク畑の一部
「口の中で軽やかに踊りだすような味わい。バランスがよく、球体のイメージ。
これはマグナム瓶を前日に抜栓した」
香りは閉じているが若々しいアロマと芳香があり、スモーキーで調和している。
■ ゾンマーハルデ 2004年 (1961年に植樹。一部樹齢10年) ボムバッハ村
「標高300メートル。石の多い表土と石灰地層で、昼夜の寒暖差が大きい。
味わいに強い渋味はなく、とにかくエレガントなのが特徴」
とろりと香り良くエレガント。すでに美味しく飲めるがもう数年は熟成しそう。
■ シュロスベルク 2005年 (樹齢は大半が12年以上、一部30年) ヘックリンゲン村
「75~90度とほとんど絶壁の急斜面。日照が充分で、一番暑くなる畑。
味わいに白い石灰質土壌のミネラル分が感じられる」
閉じた香りでほんのりハーブ香。やわらかい渋味、深みのあるなめらかな余韻。
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