ワイン/ワインが際立つ飲み方と料理

高級イタリアワインに和食を合わせる(3ページ目)

イタリア人が集まって、自分たちの造るワインを和食に合わせてみた。ほう、これはなかなか…… 色とりどりの工夫が随所に光る! メニューとワインの詳細を味わえるレポート。

執筆者:橋本 伸彦

食材の群像ドラマ

生ハム千社唐巻き
先付けは「生ハム千社唐(ちしゃとう)巻き」。千社唐というレタスのような野菜の茎を生ハムで巻いてある。千社唐がコリコリ、イクラがプチプチとした歯応えで、ひんやりとした薄あんがなめらかにまとめている。

カルペーネ・マルヴォルティのプロセッコ・エクストラ・ドライは軽やかでフルーティーな風味で、カ・デル・ボスコのヴィンテージ2002ドサージュ・ゼロは黄色味が濃くしっかりとした構成。

左が爽やかな透明感のあるプロセッコ、右がリッチなフランチャコルタ
プロセッコはアペリティフとして、爽やかな先付けの案内役としては申し分ないが、後者のフランチャコルタは生ハムやイクラの濃厚さにも負けないコクと豊かな香りがある。

カ・デル・ボスコのマウリツィオ・ザネッラ氏から「フルートグラスより、大ぶりのブルゴーニュグラスで供したかった」との声があったが、なるほど芳醇な香りを満喫するにはその方がいいのかも知れない。スパークリングだからといって、生産者はフルートグラスで飲んで欲しいと思っているとは限らないのだ。

続く料理の工夫は?>>
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