素材の味が生きる
『3種の野菜のオーブン焼き』 |
深夜の時間帯はバーメニューのみだが、おつまみそして冷菜などの簡単な料理が選べる。(ちなみにランチの時間帯には、パスタかピザにサラダとデザートが付く1,500円のセットが供されている)
さて、ひとまず何かつまんでみよう。塊からくり抜いたばかりのパルミジャーノは香りがふうわりと立ち昇り、旨味が濃厚である。普通のバゲットと別に、炭火でバゲットを網焼きにしたものがある。添えられたオイルをつけて天然塩やおろしチーズをまぶして食べる。シンプルながら香り高く、これだけでもワインをしっかりと引き立てる。小皿に盛られた3種の野菜のオーブン焼きをつまむと、野菜の甘味と個性が際立つ。
ニューワールド愛好家の理想郷
ワインはカリフォルニアなどの比較的新しい産地が大半だが、さきのドンペリニヨンのようにヨーロッパのワインも置いている。グラスはツヴィーゼル社の『ディーヴァ』を使用。擦りガラス状に店のロゴを彫り込んでいるが、こうしたスタイルは北米などでよく見られるものだ。グラスの形状は20種類も用意されており、ワインによって使い分ける。ワイン選びに困ったらマネージャーのソムリエ・藤次洋貴氏をはじめとするスタッフが、それぞれの経験から考えて勧めてくれる。この日はグラスで何種類か飲むことにする。白はニュージーランドはダニエル・シュスターのソーヴィニヨン・ブラン、カリフォルニアからはクラインのルーサンヌ&マルサンヌ種ブレンドを頼む。ともにきりりと冷やされて、初夏の1杯目に申し分ない。
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