ワイン/ワイン関連情報

スクリューキャップのワインは安物?(3ページ目)

簡単に開けられるスクリューキャップは、安いワインの目印?美味しいワインを飲むためには、実はコルクよりスクリューキャップの方が、ずっと安心なのに、どうしてコルクが使われているのか?

執筆者:橋本 伸彦

樽、使ってますか?


数十年以上の熟成に関しては広く検証されてはいないかもしれないが、30年ほどの実験では、スクリューキャップによる品質上の不具合はなさそうだ。ならば、熟成期間の短い手頃なワインをおいしく飲むためには、切り替えが望ましいということになる。

考えてみて欲しい。昔は牛乳といえば瓶入りで紙キャップが当たり前だった。日本酒や醤油は一升瓶に王冠。その前は木樽で流通したものだ。あなたはそういった食品の「昔ながらの旨さ」を追求して、昔の容器に戻るだろうか?

開封してから外の酸素に触れて酸化していくものは、密閉して温度を下げることで酸化を遅らせることができる。上質なオリーヴ油にもガラス瓶とスクリューキャップが使われているのは、簡単に酸素を遮断できるからにほかならない。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます