コンサルタントとのコラボレーション
方針の合わないコンサルタントもいた |
次に紹介されたニコロ・ダ・フリットはボルゲリまでわざわざ行けないと言うので、1992年から当時コンサルティングを始めたばかりのルカ・ダットーマに頼むことにした。彼は若かったが、大企業や協同組合など4社で醸造経験を積んでいた。また、本人が最低でも週三回、必要ならば何回でも訪れて熱心に指導してくれた。
この時期に二人はよく一緒にフランスのワイン産地を訪れている。畑については特に、ブルゴーニュから学んだ部分が大きいという。ルカはエウジェニオより2歳年下で、二人とも「これから有名になってやる!」という気概があったこともあり、遠慮なく意見を交換することが出来た。
そして実際、エウジェニオの造るワイン『スクレオ』はガンベロロッソ誌でイタリアのシラー種No.1と評され、ルカがコンサルティングするワイナリーはガンベロロッソの最高評価であるトレ・ビッキエリを立て続けに獲得することになる…