ワイン/ワインが際立つ飲み方と料理

ワイン、この飲み方が基礎の基礎(6ページ目)

せっかくワインを飲むのに、飲み方で損していないだろうか?上手な冷やし方、コルクの開け方、こぼさない注ぎ方、正しいグラスの選び方そしてグラスの持ち方など、いまさら訊けないことばかり。そこで今回は「基礎の基礎」をお伝えしよう。

執筆者:橋本 伸彦

香りを楽しむには

グラスに鼻を入れて匂いをかぐ
グラスの中の香りを満喫する
手元のグラスを自分の方に傾けて、鼻をぐっと突っ込んで大きくひと嗅ぎ。その瞬間の鮮やかな印象がひとにうまく伝わる言葉になれば、あなたは専門家か詩人……?

言葉が出ない、というあなた。ワインは何だって「ワインの匂い」に決まっていると思わずに、ひとことだけ連想ゲームをしてみて欲しい。ロマンチックで難しいことを言わなくたって、「なんか花っぽくない?」とか「チーズ??」「梅干しの感じ……」といった具合に、知恵を出し合って盛り上がればそれでいい。

鼻の下にワインの色をつけたりしないように、グラスのふちは適宜、ぬぐっておくといい。そして、決して鼻からワインを吸い込んだりしないよう、傾け方に注意。

香りを引き出す

テーブルに置いたまま動かしてみよう
テーブル上で回すと簡単
右の写真のようにグラスを揺すって、中のワインを渦巻状に回すのがスワーリング。グラスの内側にワインが広がって、風味が引き出される。回す前と後とでは、香りの性質が変わることに気付くだろう。

ただ、匂いを嗅ぐわけでもないのにやたらくるくる回していたり、ワインをこぼして人にひっかけたり、水のグラスを持っても無意識に回し続けていたりするのは…あまり知的ではない。私のようにうっかり屋の人は、気をつけたほうがいい。

さて、ここまで『ワインの飲み方』を書いてきたが、ただ冷やして開けて飲むだけのことに、これだけコツがあるとは思っても見なかった。グラスをはじめ、道具や飲み方にはいろいろあるのだが、ベーシックなやり方としてこの通り飲んで見て欲しい。かならず、何か発見があるだろう。

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