ワイン/ワインが際立つ飲み方と料理

ワイン、この飲み方が基礎の基礎(3ページ目)

せっかくワインを飲むのに、飲み方で損していないだろうか?上手な冷やし方、コルクの開け方、こぼさない注ぎ方、正しいグラスの選び方そしてグラスの持ち方など、いまさら訊けないことばかり。そこで今回は「基礎の基礎」をお伝えしよう。

執筆者:橋本 伸彦

コルク栓の抜き方

コルクに刺したソムリエナイフ
コルクはきれいに抜きたい
ここではコルクの抜き方を考えてみよう。まずワインの瓶口は、金属やプラスチックのカバーで覆われていることが多い。栓を開ける前にこれを切り取ったり剥がしたりするが、適当にやればよろしい。回しながらスッポリ抜いてしまえるようなら、いちばん簡単だ。汚れがないようにきれいに拭き取って、栓を開けにかかる。

コルク栓のスパークリングワイン。これはビールと同様、動かした後は静かに冷やして泡を静めておく。栓が飛ばないないよう、手か指で栓を押さえながら針金を緩める。噴き出して飛び散らないように針金の上から布をかけて片手で固定して、ボトルの方をもう一方の手でゆっくりと回すようにすると、コルクがガス圧で押し出される。ポンという音で盛大にやってもいいが、上品にやりたければ押し上げられたコルクの底面を最後に斜めにしてプシューとガスを逃がすのがお約束。

コルク抜きは本格派?簡単派?

ソムリエナイフならステンレス製で丈夫なものが数千円から売っている。スティル(非発泡性)ワインのコルクをうまく開けるには、スクリューを寝かせた角度で先端をコルクの中心部に刺してから、スクリュー全体を垂直に立てて回し入れる。

ソムリエナイフのスクリューの刺し方
先端を刺し入れつつ垂直まで起こす

抜く時にはテコの支点が外れないよう、ひっかけた瓶口と一緒に手で握って支える。ソムリエナイフを少し、向こう側へずらすような要領でスクリューを真上(ビン首の向き)の角度に保つ。このように引っ張ると、コルクはスムーズに抜けるはずだ。ちからまかせに引くとコルクが斜めに引っ張られて、瓶口にひっかかって苦戦したあげくスクリューが反ってしまうので要注意。

 

ソムリエナイフを使ったコルクの楽な抜き方と失敗しやすい抜き方
ボトルの口に沿ってまっすぐ抜く

簡単に抜きたい時には、スクリュープルという商品名のコルクスクリューがいい。フッ素樹脂加工したスクリューをコルクに刺し、持ち手を回しているうちにコルクが上がってくるものなので、多くのコルク抜きにある押したり引いたりの苦労がない。ソムリエナイフを使うプロも、普段はこれを使っている人が多いようだ。

 

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