ワイン/ワインが際立つ飲み方と料理

ワイン、この飲み方が基礎の基礎(5ページ目)

せっかくワインを飲むのに、飲み方で損していないだろうか?上手な冷やし方、コルクの開け方、こぼさない注ぎ方、正しいグラスの選び方そしてグラスの持ち方など、いまさら訊けないことばかり。そこで今回は「基礎の基礎」をお伝えしよう。

執筆者:橋本 伸彦

基本はISOグラス

テイスティンググラスとCD
持ちやすいISOグラス。(CDのサイズは参考)
ベーシックな万能グラスとしておすすめするのは、国際標準化機構(ISO)の規格に基づいたワイン試飲用のグラスだ。テイスティンググラスとかISOグラスと呼ばれる。手頃で丈夫で倒れにくいし、値段も1客500円前後と安い。これを使って世界中で、プロの試飲が行なわれている。

予算とスペースに余裕があれば、リーデルシュピーゲラウなどのメーカーが作る、ワイン別・ブドウ品種別の専用グラスを揃えてみてもいい。基本的にはまず容量が大きいもの、そして別にスパークリング用の細長いフルートグラスが欲しい。気に入った形を選べば、テーブルが華やかになるだろう。1客が千円台からある。

どのグラスを使うにしても、指紋など汚れのついたグラスは気になるものだ。グラスは必ずお湯を使ってよくすすぎ、水を切ったらきれいな布でピカピカに磨いておいてほしい。6客単位などで売られているグラスはたいてい箱に入っているが、この箱にグラスを逆立ちの向きにして入れておくとホコリもたまらないし、収納にも便利だ。

グラスはステムを持つ

ワイングラスの柄を指でつまむように持つ
自然に持つのがスマート
ワインをグラスに注いだら、手から伝わる体温でワインがぬるくならないよう、柄つきグラスを使ってステム(柄)を持つ。ステムの下、ベース部分を持ってもいいだろう。ワインが冷えていて香りが立たないときには、ブランデーグラスのように掌でボウル部分を包んで温めるという手があるが、そのあと指紋や手形で曇るのは残念だ。

せっかくグラスの下の方を持ったら、ワインの色に注目したい。近くの白いもの、たとえば紙やテーブルクロスなどを背景にして見ると、わりと正確に色が見える。旨いワインは、不思議なほど美しい色合いをしているものだ。逆に酸化してダメになったワインは色あせていることが多い。あなたも経験を積めば、ひと目で分かるようになるかもしれない。

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