ワイン/ワインが際立つ飲み方と料理

ワイン、この飲み方が基礎の基礎(4ページ目)

せっかくワインを飲むのに、飲み方で損していないだろうか?上手な冷やし方、コルクの開け方、こぼさない注ぎ方、正しいグラスの選び方そしてグラスの持ち方など、いまさら訊けないことばかり。そこで今回は「基礎の基礎」をお伝えしよう。

執筆者:橋本 伸彦

こぼさず、垂らさず

ドロップストップは丸めてボトルに差し込むだけ
ワインが垂れない注ぎ口
なぜワインボトルはあんなに垂れやすいのか?およそキレのいい瓶口というものにあたった記憶がない。ボトルの口からワインがラベルに伝ったり、客人のシャツやドレスにかかったり、大事なソファにしたたることが多い。注ぐたびに布でぬぐって技術でカバーする手もあるが、お薦めは写真のドロップストップ

銀色の円いシートなのだが、くるりと筒型に丸めて瓶口に差し込むと垂れない注ぎ口の出来上がり、という商品だ。使い終わったら取り出せばもとの形に戻るので、洗って何回でも使える。ワイン会社の試飲会などでも、使っているのをよく見かけるところを見ると、味に影響はなさそうである。ただ、これはボトルの中に落とし込んでしまうと取り出すのにひと苦労。注意したい。

グラスを選ぶ

ワインボトルと背の高いグラス
少なめに注いで香りを充満させる
おなじ日本酒でも、コップで飲むのとお猪口で飲むのとでは味が違って感じられる。このように器は、雰囲気と機能の両面で重要である。ワインは色を見て香りを嗅ぐ楽しみが大きいから、それに応じたものを選ぶ。

ワインそのものを楽しむためのグラスであれば、条件は無色透明のガラス製で充分な容量があり、口にむかってすぼまった形のもの。そこに3割くらいの量のワインを注いで、グラスの中の空間に香りをたちこめさせて楽しむのがポイントだ。小さいグラスでは香りがたちこめるスペースがないし、グラスのふちが広がった形だと香りが逃げてしまう。

大ぶりのワイングラスで口が狭まったものだと、ハーフからフルサイズのボトル1本分に近い容量がよくある。グラスの中にたっぷりと匂いがこもって、小さなグラスで飲んだのと同じワインを注いでも、見違えるように楽しめる。

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