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茶を題材にしたコミック『茶の涙』登場

日本茶の茶師を主人公にしたコミック『茶の涙』が登場。日本茶のみならず全てのお茶に興味のある方々に楽しんでいただけるコミックです。

執筆者:平田 公一

茶を描いたコミック登場


日本茶コミック『茶の涙』

この7月に日本茶を題材にした『茶の涙』(漫画)が発売になりました。昨年後半から、Yahoo!コミック/無料マガジンコーナーで公表されてきたもの4話が第一巻として発売されたのです。

著者は、表参道にある日本茶カフェ「茶茶の間」の生徒さんでもある漫画家の水面かえるさん。

フランスと日本の血を引く日本茶の茶師「内藤涙(ルイ)」を主人公に、第一巻はフランスでの彼の活躍と彼の素性が明らかになるストーリーです。

日本茶だけではなく、フランスやその関連国での茶文化などにも触れ、また、日本での封建的茶農家の姿や真摯に茶と向かい合う茶農家の姿なども描かれており、日本茶ファンのみならず、全ての「茶」ファンにとって、とても愉しんで読んでいただける漫画ではないかと思います。

もう10年以上前に、中国茶のサロンを題材にした漫画がレディーコミックスに連載されたことがありましたが(笑)、こちらはもう少しまじめにお茶に向かい合った漫画といえるでしょう。

日本茶がベースになったモロッコ風ミントティーや、氷出しの玉露など、なかなか面白い素材を扱っていて、いろいろと中国茶にも応用できるのではないかと思ったり。そもそも、お茶は、日本とか中国とか台湾とか、紅茶とか、そんな風に区分する必要はまったくなくて、いろいろなものや文化をひっくるめてお茶として捕らえるのがいいのではないかと、もう随分前から思っているのですが、そんな風に考えると、このコミック『茶の涙』も、とても楽しく読めると思います。

第二巻以降で、日本にもどり自らの生い立ちと立ち向かうことになる(であろう)内藤涙の活躍に、期待したいところです。

『茶の涙 Larmes de the』
出版:マッグガーデン
著者:水面かえる
価格:560円(税込み)
発行:2010年7月14日
ISBN 9784861277504



<関連リンク>

このコミックの監修もしている「茶茶の間」はこちら
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